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キッズクラス・ジュニアクラス 2021.02.13
木炭で描く。キッズ・ジュニアクラス
キッズ・ジュニアクラスでは「木炭で描く」レッスンに取り組んでいます。
「木炭」とはバーベキューなどで使うあの黒い塊の「木炭」と同じものですが、
あちらは「燃料用木炭」、こちらは「画用木炭」といって、絵を描くために作られた木炭です。
鉛筆くらいの太さの小枝です。
この木炭が西洋美術の世界ではかなり古くから画材として使われています。
人類が火を使うようになったころから炭は身近にあったでしょうから、
人類が初めて使った画材といえるかもしれません。
そんな古くからの画材ですが、現在でも絵を描く道具として使われており、
美術大学の油絵専攻や彫刻専攻の入学試験ではこの木炭を使って描く「木炭デッサン」が今でも毎年出題されています。
かくいう私も受験生時代や大学生時代に散々使ってきた愛着のある画材です。
木炭は黒しかありません。
そのため、目に見える世界にはたくさんある色を、黒から白の間のグレーに変換して描かなければいけません。
それはつまり、光と影を描くということになります。
キッズクラスは写真を見ながら動物を描きました。
木炭は、動物の毛のもしゃもしゃした感じが出しやすいのです。
ジュニアクラスはデッサンです。
木炭の質感に合いそうなモチーフを選んで描きました。
木炭はただ描いただけでは定着しません。
描いてこすってまた描いてと繰り返すうちに、深みのある黒ができてきます。
木炭は決して扱いやすい画材ではありませんが、このモノクローム独特の雰囲気はちょっと他の画材では出せません。
ですから、木炭の魅力にハマる子もたくさんいます。
こどもたちがのめり込んで描いたことは、画像の作品を見てもおわかりいただけると思います。
絵本の挿絵のようなとても雰囲気のある絵を描いています。
木炭は色落ちしやすいため、せっかくのお気に入りの作品も時間の経過とともに色が落ちます。
ですから早めの額装がおすすめです。
自信作ができたらできるだけ早く額装しましょう。
できれば家に持ち帰る前に、完成したその場で講師に預けて額装してあげてください。
2−3週間で額装してお渡しいたします。
モノクロームな味のある絵なので、どんなお部屋にもよく合いますよ。
こどもクラス 浅原裕貴