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ピアノクラス 2012.09.27
ピアノレッスン日記 №147
ピアノクラスの溝尻です こんにちは。
8月末、高校3年生の元生徒から連絡がきました。
* *
自分は高校受験を控えてピアノをやめてしまったけど、実はピアノは続けたかった、やりたかった。
このたび部活を引退するので少し時間にゆとりができる。
大学受験もあるけれども、大学生になれば家を出るのでもう先生のところへは通えなくなる。
それまでのあいだ、半年しかないけど、もう一度レッスンに行きたい。
* *
なるほど。わかった。
即、レッスン再開。
4年ぶりに会う彼女は、少しおとなびていましたが印象は昔のまま。
彼女がどうしても弾いてみたい曲は、ショパンの英雄ポロネーズ。
1人で弾くには難曲。でも原曲を活かした連弾があり、彼女が小学生の時の発表会でその曲を先輩が演奏するのを聴いて以来ずっと憧れている曲。
彼女は器用にピアノを弾きこなすタイプではなかったけれども、高校の音楽の授業を利用して少しずつピアノを続けていたことと、中高の部活が吹奏楽だったこと、理解力などの能力がついてきていること、そしてなにより「弾きたい」「弾けるようになりたい」気持ちが強く、1ヶ月間のレッスンでほぼ弾けるようになってきました
常々思うのは、小学生時代にあまり上手に弾けなかった子も、中学・高校と進むにつれ、結構弾けるようになるということです。
家での練習時間自体が多くなるわけではないのに、なぜ?
それは、理解力や運動能力などの様々な能力が備わってくること、本人のモチベーションが上がってくること、それらが良い方向に影響するからではないでしょうか。
だから、小学生時代でピアノをやめてしまうのはとてももったいないことと思います。
完成度100%でなくてもよいから、音楽を楽しむこと、美しく弾くこと、好きな曲を表現していくこと、これらを目指していきたいですね。