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ピアノクラス 2012.10.11
ピアノレッスン日記 №148
ピアノクラスの溝尻です こんにちは。
高学年になってくると、〈弾いてみたいこの1曲〉という希望が生徒にでてきます。
「エリーゼのために」や「乙女の祈り」くらいなら、少し頑張ればなんとか手の届く範囲です。
しかし、ショパンのポロネーズやリストの「ラ・カンパネラ」「愛の夢」レベルになると、なかなか。
頑張れば弾ける、というものでもありません。
ピアノ曲をピアノで演奏する場合は特に、演奏しやすく編曲したものは生徒に弾かせたくないのでレッスンで使わない方針。
中にはあまりにも安易に編曲されている楽譜もあり、作曲家が草葉の陰で泣いてるよ、と思うこともしばしばあります。
耳も感性も育ち盛りの生徒たちにはせめて、1人で演奏するのが無理なら、原曲を活かした連弾でその曲を味わいながら演奏するようにしています。
しかし。
〈連弾もいいけどね、ひとりで弾いてみたいんよ〉
という生徒の切なる願いがあることも、事実。
その曲が弾けるようになるために、毎日の練習を頑張ろう! と、憧れの曲を目標に日々の練習に励むのも大切なんですけど。
どう頑張っても、どうあがいても、無理なこともある。
特にリストときたら、指が短い日本人女子は、非常に不利。
そして、指が長ければいいのかというと、それだけでもないし。
う~ん、どうしたものかと、日々考えていたら。。
きっと、同じことを考えている人がいるのですね。
月刊Piano 増刊号「これだけは弾きたい クラシック! ピアノ名曲セレクション」
みんなの憧れの曲、満載です。
購入して1冊まるごと弾いてみました。
かなり簡単に編曲されているものもあります。
原曲の良さを残しつつ、小学校高学年~中学生でも弾けそうなレベルに編曲してあるものもあります。
どこまでを「良し」とするか。
その線引きは、私の耳を信じるしかないのかなと思います。
独断と偏見が混じるかもしれませんが。
だからこそ、自分の耳を開いて、責任を持って曲を選び、そして生徒たちの耳も開いていきたい。
ピアノクラス 溝尻雅子