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ピアノクラス 2012.11.01
ピアノレッスン日記 №151
ピアノクラスの溝尻です 今日は寒いですね。
ピアノクラスの生徒さんは、小学校高学年になると、学校での合奏や歌の伴奏でピアノなどの鍵盤楽器を担当することがよくあります。
中学生になると、合唱コンクールの伴奏を任せられることも。
苦節○年、みんなの前でカッコよく決めようじゃないか! と、練習にも熱が入ります。
中1のAさん。合唱コンクールの伴奏を任せられました。
絢香×コブクロのWINDING ROAD
リズムも難しいし、和音も複雑。リズムに乗って弾くという、これまでに取り組んだことのない曲にチャレンジしたので、練習は大変でしたがとてもいい経験になりました!
本番でも練習通りにうまく弾くことができ、何よりも本人の大きな自信になりました。
大役を務めた後は、と言うと。。
ここ2ヶ月間、この伴奏曲だけを練習していたので、今まで取り組んでいた曲集を再開すべく楽譜を開いてみたら。
なんとまぁ、簡単に見えるんですね、これまでやっていた曲が。
「え、こんなに簡単なのをやってたんだ」というAさんの素直な反応。
それだけ伴奏曲が彼女にとってはハードルの高い曲であり、それが弾きこなせたということはそれだけの実力が付いた証であり。
もっと難しい曲をやろうよ、ということで、Aさんの好きなベートーヴェンの「悲愴」第2楽章に取り組むことにしました。
しかし原曲は難しいので、編曲物を。
ピアノ曲を簡単に編曲したものはレッスンで取り上げない方針ですが、今回使用する曲は石川芳さんのアレンジ。
この曲を選択した理由は3つ。
原調(原曲と同じ調性)
原寸(途中をカットしていない)
そして決め手は、原曲の良さを生かしながらも石川芳の曲になっていること。
この3つ。
実は石川さんは、2か所でベートーヴェンが使っていなかった音を使っている。
この音の使い方はベートーヴェンの時代には無かったんじゃないかと思う。
しかしこの音を使うことで、音の響きが少し「新しく」なっている。これが、石川さんがアレンジした新しい「悲愴」にうまくマッチしていると思うのだな。
ベートーヴェンもきっと、「そう来たか!」と思っているんじゃないかな。
「悲愴」2楽章。私も大好きな曲なので、レッスンが楽しみです!