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イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

芸大美大受験科 2021.06.16

自由制作の効用  芸大美大受験科

≪自由制作の効用≫

志望校の入試の「傾向と対策」に向け「技術の習得」を偏重しがちな美大受験生ですが、

本来は自らの感性と個々の創造性を発揮した制作の追求が「美術の学びの本質」です。

その目的を明確にするため、普段の関心事を基にしてテーマも技法・素材も自由な制作を試みます。

ラフスケッチで自分の興味・関心を見つめなおし、フィニッシュに至る過程でまだ不足している構想力や技術力などが明らかになり、否が応でも自分自身と向き合わざるを得ません。

その総括によって、志望校合格に向けた技術の学びのモチベーションがあがり、講師陣としても受験生たちの個性を十分に理解し大切にしつつ、その後の指導にあたることができます。

また同時に受験者独自の取り組みが評価される総合型入試の対策にもなります。

 

≪プレゼンテーション≫
作品の趣旨を言語化し、工程・出来栄えなどを自己評価し、自らの言葉で語ります。

同じ立場の受験生からの質疑応答で、作品が他者にどう響いているのかを直に感じ取ることができる貴重な機会にもなります。
近年のアーチスト・クリエイターに求められ、総合型入試でも評価ポイントの高いプレゼンテーションのスキルを磨く、「はじめの一歩」です。

 

≪プレゼンテーションの一部を紹介≫

★ワインの空き瓶を見て何を思うか?というアンケート90人分取って、その答えからインスピレーションを受けて描いた絵を再構成した。

シンプルなモチーフが人々の感じ方でさまざまな展開をし、幅広い表情の作品となった多様性を絵にしたような作品。

 

………………

★ドラクロアの「自由の女神」をウルトラマンファミリーに置き換えて模写した作品。

充分な下調べに基づいて本人が楽しんで制作しただけに充実した作品であり、プレゼンテーションも生き生きしていた。

 

 

芸大美大受験科 加藤宇章