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中高生クラス・おとなクラス会員さんへのお知らせ展覧会 2022.06.17
金島大智 個展のご案内
金島大智個展 「仏像と龍」
こんにちは刀川です。
私が担当している安佐南教室のおとなクラスに通う金島大智さんの個展「仏像と龍」の紹介をいたします。
金島さんがこれまで書き溜めた鉛筆画の作品が多数展示されます。
金島さん(以下、大智くん)は現在、京都芸術大学の通信教育で日本画を学ぶ傍ら、ご実家のお店の手伝いをしながら、さらにぱおに通いながら自宅でも制作をこなすという、とっても忙しい日々を過ごしています。
大智くんと私は実はとても長〜いお付き合いなんです。
私がまだ若く、アトリエぱおの講師として駆け出したばかりの頃まで遡ります。
お母さんに連れられて初めてアトリエぱおを訪ねてきたのは今から約13年ほど前、大智くんは当時小学生3年生。
ご家族の、のびのびと制作させてやりたいという思いから、安佐南教室のおとなクラスに通うことに。
「鉛筆で絵を描きたい」という本人の気持ちから、最初は動物の図鑑を見ながら犬の絵を鉛筆で描いていました。
毎週のようにぱおに通い黙々と鉛筆で絵を描く日々。
多少やんちゃだった大智くんも時がたつにつれてしだいに私にも心を開いてくれるようになります。
(約10年前、アトリエぱおのスケッチツアーで行った宮島水族館でのスケッチ)
ぱおに通い初めて数年が経ったころに大智くんはお父さんから渡された一冊の仏像の画集と出会います。
お父さんが仏像や仏画が好きということもあり渡されたこの本との出会いが彼の作品世界をより深く、一気に加速させていくことになります。
それからは毎週のように鉛筆1本で仏像を描く日々。
私は指導というよりは、ただただひたすらに彼を見守る日々。
やがて作品はスケッチブックのサイズにおさまらなくなり、木の板にも仏像を描き始めます。
そしてモチーフも仏像一筋から、龍や風景画とバリエーションもしだいに増えていきます。
最近ではお客さまから依頼されたポートレートなども手掛けるようになるなど忙しく活躍しています。
制作中の彼はまるで呼吸をするかのように絵を描きます。
そして制作中の彼の眼差しはとても優しく、見守っているこちらまで安堵感を与えてくれます。
彼の描く絵にも穏やかな表情となって作品に表れています。
(現在の大智くん)
私は彼と出会うことができて様々なことを学びました。
続けることの大切さと、続けるために必要な「好き」という強い気持ち。
彼の成長を側で見守り続けてこれた事に幸せを感じると同時に、それを信じ続けて支えて下さったご家族の皆様に深く感謝いたします。
立派な青年になった大智くんですが、最近「ぱおだけは絶対に辞めない!」とご家族に漏らしたそうです。
これからも大智くんにとって居心地の良い空間を用意して待っていますね。
今回の個展はぜひ子どもクラスの皆さんにも観ていただきたいと思っています。
きっと「続ける」ことの大切さに気づくことができる、暖かい展覧会になるはずです。
皆さまぜひご高覧頂ければ幸いです。
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金島大智 鉛筆画の世界 「仏像と龍」
2022年6月29日~7月5日 10時~18時(最終日16時まで)
ギャラリーブラック
広島市中区鉄砲町4-5
刀川昇平