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ピアノクラス 2008.02.28
ピアノレッスン日記 №52
ピアノクラスのなっちゃんは、おとなしい。とても。
首を縦に振るか横に振るか、にっこり笑うか困った顔をするかで意思表示。
でも、レッスンのはじめと終わりの挨拶はきちんとできます。
しゃべりだしたらとまらない生徒さんからは、
好きなことや弾いてみたい曲など、いくらでも情報を集めることができます。
でも寡黙ななっちゃんとのやりとりは、少し難しい。
一方的に教えることはしたくないので、
新しい曲を決めるときも、
この曲とその曲、どっちがやりたい?
というように、なっちゃんの興味のあることをできるだけ聞き出すようにしています。
時には連絡帳の出番。
おかあさんとのやりとりの中で情報を集めることもあります。
そういえば、かつては私もしゃべらない生徒でした。
レッスンの時は、
「お願いします」と「ありがとうございました」
以外は、多分、はいといいえしか言わなかったような。。。
課題の曲がうまく弾けるかどうかで頭がいっぱいで、
とても先生とおしゃべりする気持ちにはなれなかったのです。
今、私はピアノ教師として、
レッスンにくる子ども達には楽しくピアノを弾いてもらいたいと思っています。
もちろん楽しいことばかりではありません。
何度やってもうまく弾けないこともあるし、
指の訓練は、いかに工夫を凝らしても、好きな曲を弾くことにくらべたらつまらないものです。
でも、緊張でがちがちになるような、あるいは、じょうずに弾けることだけを意識した機械のような演奏はしたくないので、
生徒の緊張をほぐしつつ、興味のあることにも目を向けて、
レッスンを進めていきたいと思っています。
ピアノクラス 溝尻雅子