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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

ピアノクラス 2022.11.26

おとなだってピアノを楽しみたい!

ピアノクラスの溝尻です。ピアノクラスのブログはお久しぶりですね、こんにちは。

ピアノクラスに新たにおとなの方が仲間入りしました。

いまは成人している元ピアノクラス会員のお父さんです。

弾いてみたい曲がある、自分にできるかなぁと相談がありました。

弾いてみたい曲とは、「パッヘルベルのカノン」

ね、なんと魅惑的な曲名でしょう。

どなたでも、きっと一度は耳にしたことがある曲ですよ。

その方のレッスンのイメージは「2年後くらいに弾けるようになるといい、そのために、まずは基礎練習」でした。

お嬢さんがレッスンに来ていた時は確かに基礎練習も大切にしていたので、その印象があるのでしょうね。

でもね、おとなの方が、ドレミ~の指の訓練を何度も繰り返してやったり、譜読みの練習をしたりって、つまんないでしょう?

子どもたちみたいに時間もないし。(その方は飲食店のオーナー)

だから、どうしても知っておかなければならないことを、弾いてみたい曲を練習する中で身に着けていけばいいんじゃない? と背中を押して、1回目のレッスンからいきなり「パッヘルベルのカノン」の練習を始めました。

この曲は、最初はとってもゆっくりと始まります。正確にはテンポは最後まで変わらないのですが、伸ばす音が続くんですね、それでゆっくり始まる感じがします。

そのあたりは、ごく初歩の方でもなんとかなります。しかしどんどん複雑になり、どんどん指を素早く動かす場面になり、左手も右手も大忙し。弾き始めたことを後悔する曲です。

でもね、いまはオトナの方やビギナーのために、曲の良さを生かしつつ簡単に編曲してあり、しかも指を動かすポイントを簡潔な言葉で楽譜に書いてあるだけでなく、すべての音にドレミが書いてある楽譜があるんですよ。

その楽譜を使って、なんと、鍵盤を押さえることさえ初めてだったのに、1回のレッスンでおおむね弾けるようになりましたよ。

実はこの方は、ピアノが弾きたい!一心で、新たに電子ピアノを購入されたんです。

その思いに応えるのが、わたしにできること。

1週間後に次のレッスンです。すらすら弾けるようになったら、お店にピアノを持ち込んで常連さんに聞いてもらおうよ~と背中をごり押ししています。

そして、この曲はビギナー用、初心者用、中級~といろんな編曲バージョンがありますから、だんだん難しい版に挑戦していこうね、と話しています。

きょうのレッスンは、あっという間の、そして楽しい1時間でした。

ピアノクラス 溝尻雅子