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ピアノクラス 2008.11.13
ピアノレッスン日記 №76
4月からピアノクラスの仲間入りをした小1のかなちゃん。
初めて発表会で演奏します。
発表会では私と連弾で演奏します。
2人でその曲の練習をしているとき、かなちゃんの左手がうまく弾けず一瞬とまりそうになりました。
でも、私は構わずに弾きつづけました。
驚いたかなちゃん、何とかくらいついてきて右手だけで演奏を続け、途中から左手もはいってこれました。
「よかった、よかった。よくできたなあ、成長したなあ」と感心しながら演奏を続けたのですが、あれ? 泣き声が。。。。
かなちゃん、泣きながら弾いています。
演奏が終わった途端、しゃくりあげて泣く事態に。。。
音楽はね、途中で弾き間違えてしまっても、とまったり弾きなおしたりしてはいけないんだよ。
でも、かなちゃんはとまらなかったね。
なんとかついてきて、音楽の流れにのって弾けたね。頑張ったね。
。。という説明をして、この日はお母さんの付き添いがなかったので連絡帳に涙がでた経緯を書いてレッスン終了。
さて翌週。
かなちゃんはいつものように元気にレッスン室にやってきました。
宿題の曲をよく練習しています。いい調子
そして、あの、涙がでた曲を2人で連弾する番になりました。
そしたらね、かなちゃん、なんとも不敵な笑みを浮かべたのです。
付き添いのお母さんの方をちらっと見て目で合図しています。
なんか、自信ありそう!
演奏は。。。
バッチリでしたね
音楽の流れにうまくのって、からだ全体で表現しています。いきいきと弾いています!
演奏するのは人間です。機械じゃありません。
だから、ミスタッチをすることもあるし、失敗することもあります。
もちろんミスのない演奏がいいことは確かですが、ミスがなければよいのかというと、そうではないと思います。
ただただ慎重に間違えないようにだけ気をつけた演奏よりも、
少々のミスはあっても、その曲を楽しんで、その曲を大事に思って、
心をこめて演奏するほうが、聴いている人の心に残る演奏になると思います。
そして、音楽は時間芸術なので、途中で失敗しても、音楽の流れをとめることなく大きな流れにのって演奏しなくてはいけません。
一瞬一瞬が勝負ですから集中力も必要ですね。
ピアノの練習をするときは、
上手く弾けないところはそこだけを何回も繰り返し練習する。
最後まで通して弾くときは、途中でミスをしても最後まで音をよく聴いて弾ききる。
なかなか難しいものですが、日々の練習の時に心がけていきましょうね。
ピアノクラス 溝尻雅子