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プレプチプチクラスキッズクラス・ジュニアクラス中高生クラス・おとなクラス芸大美大受験科ロボット教室ピアノクラス 2023.01.04
木鶏鳴子夜
あけましておめでとうございます。アトリエぱお代表加藤です。
本年もアトリエぱお並びにスタッフ一同をよろしくお願いします。
私は特に読書家ではありませんが、『心をととのえるスヌーピー』は米国のコミック「ピーナッツ」の中で、キャラクター達がさらりと語るセリフの禅に通じる人生哲学を紹介する興味深い本です。
その中から一節をご紹介します。
「みんながそうするからって、君がしなきゃならないってことはないんだ…」
スヌーピーが冬を迎える「渡り」をしようとする相棒の小鳥ウッドストックに上のセリフを語りかけます。
禅語の「木鶏鳴子夜」(もっけいしやになく)であり、何物にもとらわれない自由自在の言動のことです。
私たちは好むと好まざるとは別に、様々な団体…国、民族、学校、サークル、会社、友人、家族etc.に属して生きています。
その世間から暗黙のうちに「同調圧力」の影響を受け「常識」に囚われがちです。
しかし「他者と違うことを恐れず」自分の感性を信じて行動すれば、それまでにない自由を感じ、他者と比較しない本当の自分の姿に気づくだろうと、この本は解説しています。
美術では、何を、どんな素材と、色で、どう描くか?と自分の選択を繰り返すことで、自ずと他者には描けない作品に帰結します。
「皆がそうするからではなく、自分がそうしたいから」と、どう生きるかを決められる自律した人であることを促す、年頭に噛み締めたい名言ですね。
アトリエぱお代表 加藤宇章
チャールズ・M・シュルツ /訳 谷川俊太郎 /監修 枡野俊明 /光文社