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2013年以前の記事 2007.05.01
ぱおblog 色彩学講座 その3
おはようございます。加藤です。
ゴールデンウィーク前半はいかがお過ごしでしたか?
え?私ですか? もちろん…仕事でした。
でも受験生達が人物画実習で充実した時間を過ごせたので満足です。
その成果はいずれまたご報告するとして…
さて、色彩学講座第3回目の今日は「色の見え方 光編」です。
そもそも「見る」ということは
太陽(や電灯等の光源}からの光が届く
光が物に当たり反射する
その反射光を我々の目が捉え、脳に伝達され認識する
ということです。
その一つでも欠けると「見る」ことはできません。
そもそも太陽光=昼白色光は様々な波長の光(虹に見える)の集まりです。(第2回で触れましたね)
分解すると虹になり、虹をまた集めると昼白色になります
全ての波長の光を反射する物体は 当然、白く見えます。
では、黒い物は……黒い光を反射するのでしょうか?
いいえ、もともと黒い光などありません。
黒い物は そう 上でも触れたように 光がない状態なのです。
つまり 光は当たっているのに 反射がない
全ての光が吸収されてしまっているのです。
光の波長は物体に当たると熱エネルギーに変化します。
夏の日向は暑く、冬の日向は温かい、のと同じ原理です。
白は全ての光を反射するので 夏でも快適にすごすには
白っぽい帽子と 白いTシャツ 身につけますよね。
黒いシャツなんか着たらもう…暑くてかないません
日射しの強い地中海沿岸の家が、壁も天井も白く塗られているのも納得ですね。
以上のことからも
物体が光を反射したり吸収していることが解ります。
ちなみに夏の炎天下、黒っぽい車のボディーは、ボンネットで目玉焼きが焼ける位熱くなるそうです。
ならば、赤い物はどうなっているの?
もうお気づきですね。
赤い物は赤の波長の光だけを反射し、他の色を吸収してしまうのです。
でも、なんだか不思議な気がしませんか?
赤く熟したトマトの赤い光が我々の眼に届くということは、実際にトマトの中に染み込んで行くのは青や緑の光なんですから。
さて
下の写真の果物や花のそれぞれに美しい色は、何色の光を吸収し、何色の光を反射しているのでしょう?皆さんも考えてみてくださいね。
次回は 「光の見え方 おメメ編」です。
それでは皆さん ゴールデンウィーク後半もどうぞ楽しんでくださいね。 バイバイ!