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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

キッズクラス・ジュニアクラス 2007.09.13

イタリアで頑張る元・教え子!

こんにちは、ピアノクラスの溝尻です。
先週、9/7の朝日新聞を見てびっくり。
文化欄に「30歳新鋭 ロッシーニの本場で喝采」と顔写真付きで大きく取り上げられているのは、なんと、元・教え子の中井亮一クン。
記事によると、ロッシーニの生誕地、イタリアのペーザロで毎年開かれている「ロッシーニ・オペラ・フェスティバル」で、耳の肥えた本場の観客を大いに沸かせたexclamation
イタリアで修行中とはきいていましたが、すごいぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい) やったなあ。

わたしは、中井クンが名古屋の音大を受験するときにソルフェージュの指導をしていました。
ソルフェージュというのは、数小節の旋律や和音を耳で聴きとって楽譜におこしたり、初めて見る楽譜をピアノなどの伴奏無しで正確な音程で歌ったり、リズム譜を正確に読み取ったりする、音楽の基礎中の基礎。
ピアノやヴァイオリンなどの演奏系も、作曲や音楽教育などの理論系も、音大の受験科目にあります。
中井クンは今はテノール歌手として活躍していますが、
実は受験して合格したのはトランペット専攻。
華奢な身体と陽気な性格は、トランペットやサックスなど比較的小さ目の管楽器を専攻する学生に共通するイメージで、トランペットがぴったり! と思ったのですが…

在学中に声質の良さを認められて声楽科に転科すると聞いた時は、正直、驚きました。
中井クンが声楽? あがり症で照れ屋の中井クンが、あの、ナルシスト集団の声楽科でやっていけるの???
その後、オペラ歌手を目指すと聞いたときは、もう、驚いたってもんじゃありません。
彼の身長は165㎝で細身。身体を楽器として使うオペラ歌手としてはかなり小柄です。
舞台ではどうしても見劣りしてしまいます。
彼の声域はテノールですから、ラブシーンだってあります。
マリア・カラスみたいな大柄な女性が相手だったらどうするんだろう。
体格的に相当なハンディキャップがあるのにと、
実は心配していました。
でも、そんな心配は杞憂でしたね。
彼なりに相当な努力をしているのでしょう。
こうやってオペラの本場で頑張っているのですから。

そういえば、先週このブログで紹介したジャズピアニストの卵の大林武司クンもハンディを克服しています。
彼の指はとっても短い。でも、彼の演奏は指の短さを感じさせません。
相当の努力と工夫をしているのだと思います。

若い芸術家の卵たちの活躍から目がはなせません!!