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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

ピアノクラス 2007.10.11

メトロノームを使うことを嫌がります。。。

こんにちは、ピアノクラスの溝尻です。
さわやかな、いいお天気ですね晴れ
日中はまだまだ日差しが強いけれども、木陰は涼しい。
ピクニックにでも行きたい気分ですね。

さて、みなさん、メトロノームってご存知ですか?
三角錐のような形で、カチカチと正確にテンポを刻む、あの器械です。
ピアノに限らず、楽器の練習には欠かせません。
楽曲には普通、どのくらいの速さで演奏するのがよいか指定してあります。
そのテンポを知るためにメトロノームは欠かせません。
また、演奏するときは演奏者の都合で速くなったり遅くなったりしないで一定のテンポで演奏することが理想ですが、なかなかそうはうまくいきません。
ここでもメトロノームの登場。
メトロノームを使いながら演奏すると、いかにテンポのゆれがあるか、よ~くわかります。

そんな便利なメトロノームですが。。。
私は小学生の頃、メトロノームに合わせて演奏するのが大嫌いでした。
一定のテンポで弾くのはとても難しいのです。
器械が狂っているようにさえ感じます。
そして困ったことに、テンポを一定に保つこと=メトロノームに合わせることに気をとられすぎて、
演奏の質そのものが悪くなってしまいます。
耳をすませて音を聴いたり、旋律を歌うように弾いたりする余裕がなくなっちゃうんです。

ですから、初級の段階ではメトロノームはテンポを知るために使うにとどめ、演奏するときはメトロノームをとめたほうがいいと思います。
あまりにもテンポのゆれがひどいならば、一度メトロノームを使いながら演奏してみましょう。
いかに自分勝手なテンポで演奏しているかがわかります。

そばで聴いているかたが速くなったり遅くなったりすることに気づいたら、声をかけて注意してあげましょう。
演奏している本人はなかなか気づきません。
大抵の場合、うまく弾けないからその部分だけ遅くなります。
その場合はうまく弾けない部分を繰り返し練習すればいいですね。
また、音をだんだん強くするとテンポもだんだん速くなりがちです。
このことを認識して、音を強くしていくときに連動してテンポまで速くならないように気をつけることも大切です。

そして、連弾で演奏することも効果的です。
私はテンポのゆれを矯正する目的もあって、レッスンに連弾曲を多く取り入れています。

一定のテンポで演奏する事が理想とはいえ、音楽的に演奏する中での自然なテンポのゆれは好ましいもの。
演奏者は機械ではありませんからね。
聞いている方が心地よい気分になれる演奏をめざしていきましょう。

ピアノクラス 溝尻雅子