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イラスト:絵具と人物

キッズクラス・ジュニアクラス中高生クラス・おとなクラス芸大美大受験科 2023.02.05

美術系進路ってどんなもの? 1

一般の方にとって美術大学や芸術大学は馴染みがうすく、「美術大学の受験って何するの?」と想像もつかないかもしれません。
でも「お絵描きや工作が好きなうちの子、いずれは美大に進んだりするのかな…」と思うご家族のために、ごく簡単に紹介してみます。

 

日本には美術系の大学、学科はいろいろありますが、国公立の美大・芸大は多くはありません。
文科省のサイトで調べると大学名に「美術」「芸術」「造形」と名前のついた国立・公立大学は8校だけ、国立となると東京藝大一校のみです。
もちろん地元広島の「広島市立大学」はじめ、学部名や専攻名に「美術」「デザイン」等がつく大学は他にもあります。

それらの学科・専攻ごとの定員は通常1学年10〜50名程度が多く、かなり狭き門であることがわかりますね……。
そのためもあって国公立の美術大学の合格者は浪人率が高くなります。

 

主な理由はハイレベル大学を志望して粘るからですが、経済的な理由も絡みます。

一般的に学費が高めの私大ですが、美大はさらに文学部等の1.5倍近くします。
学費の負担だけで言えば、仮に二浪して公立の学部4年と大学院の2年のトータル8年間の学びの方が、私立美大学部の4年間より安いのです。
浪人は一般的に外聞が悪く感じる風潮がありますが、美術系の世界ではむしろ「努力の証」ととらえられます。(ぱおのスタッフも、実は6割以上が浪人経験者です)

また、「共通テストの点によって志望校を変える」ということも、あまり美術系大学の入試対策では行いません。

志望校によって試験内容が大きく違うことや、共通テストの点数はそこまで比重が大きくないことなどが理由です。

さらに言うと、大学独自の学力試験がある芸大美大はほとんどありません。


「偏差値」というわかりやすい指標がないので、判断が難しいこともありますが、基本的には本人が行きたい大学に向かってできるだけ努力する、ということが多いです。

もちろん、志望校に現役で合格するのが一番いいですよね。

ぱおの受験科 では、生徒と講師が一丸となって、よりよい進路へ向かって日々頑張っています!
次回は「じゃあ具体的に入試ってどんなことするの?」という部分をご紹介しますね。 

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「美術系進路ってどんなもの? 2」に続く