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中高生クラス・おとなクラス 2006.07.26
陶芸作品紹介
こんにちは。大人クラスの畑です。
今日は先週窯出しした作品の中から何点か紹介します。
まずはSさんの長皿。
いろいろな土を混ぜて作った土を厚めのたたらに伸ばし、ねじれたワイヤーで2分割するという方法でつくられています。(上の作品が凹型、下のが凸型になってるの、わかりますか?)釉薬はチタンマット釉です。
土との相性が良かったのかいぶし銀のような不思議なつやのある仕上がりりなりました。写真では少しわかりにくいですね・・・
次はMさんのカップ&ソーサー。
赤土に銅ビードロ釉がかかっています。一つの釉薬ですが濃淡があって良い雰囲気です。銅の釉薬はトルコ釉に代表されるように酸化焼成では青色や緑色に焼き上がります。(ぱおにある釉薬の中では織部釉や均窯釉などが銅の釉薬です)茶色っぽく見えるところは釉の厚みが薄い部分なのです。白い土の上に薄くかけると緋色っぽく(淡いオレンジ色っぽく)焼き上がります。
最後にTさんの表札です。
これも土は赤土です。2種類の厚みのたたらを用意し、薄い方のたたらを文字型に切り抜き厚い方のたたらに貼り付けてあります。釉薬はこれも下地は銅ビードロ釉だったと思います。(ひょっとするとまちがっているかもしれません)これも厚みの加減で緑にはなりませんでしたが少し緑になっている所もあります。
櫛目の部分には鉄赤釉を刷毛で塗り、文字部分には黒天目釉薬をかけました。とっても落ち着いた仕上がりですね。
このように、同じ釉薬・いつもの釉薬でも土や釉自体の厚み・窯の状態で焼きあがりはそのつどかわってきます。作り続けることで同じ状況をつくることももちろんできますが、変わっていくのもやきものの楽しいところ・おもしろいところだと思います。