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アトリエぱおとはBlog

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ピアノクラス 2017.02.14

ピアノレッスン日記 合唱伴奏編

ピアノクラスの元会員のお母様から連絡をいただきました。

—中学校の卒業式でピアノを弾くことになりました。今、自己流で練習していますが、限界があるようです。
いちど見ていただけませんか? —

わぁ、うれしい。どうぞどうぞいらしてください、ということで速攻レッスン開始。
4年ぶりのレッスン。
曲目は「旅立ちの日に」。卒業式でよく歌われる合唱曲ですね。心が温かくなる素敵な曲です。

まず一通り弾いてもらいました。
この曲は前奏と間奏と後奏(この部分は歌はなく、ピアノ伴奏のみ)がとてもきれい。
主役のメロディラインと、それを支える脇役のラインと、伴奏の3層構造。
この3層を、右手左手の2本の手、10本の指できれいに弾き分けることが必要ですが、彼女の演奏は弾き分けまでできていないので曲の魅力が半減、どころか、何を弾いているのかわからない状態。これは少々難関。
来週から合唱と合わせるとのことで、この難関部分は後回しにして、歌と合わせる部分から練習開始。
和音の種類はたくさんはないので、少しコツをつかむといい感じになりそう。
もっと指の動きがスムーズになってくると、リズミカルに弾けそうです。

ここまでレッスン所要時間40分。

さぁ、次は前奏。
曲の3層構造を説明し、弾き分けの練習。立体的な演奏を目指そう!
頭では分かっていてもなかなかそれを演奏で表現することは難しい。
まだまだ練習が必要です。
でも、大丈夫。本番の卒業式までは1か月あるし、すでに公立高校に合格の内定をもらっているので練習漬けの毎日を送れるから、本番でばっちり決めてご両親を号泣させちゃおう。

今週もう一度レッスンに来る約束をし、70分のレッスン終了。
久しぶりのレッスンで、緊張と、うまく脱力ができないのとで終了時には腕が疲れてパンパンになっちゃったとか。
次はもっとリラックスして弾けるよ!

ところで、このレッスンでわたしは、彼女の前でこの曲を何度か演奏しました。レッスン時の著作権料・演奏権料が巷の話題になっていますが、この演奏にも演奏権料が発生するのでしょうかね、疑問に思う次第です。

ピアノクラス 溝尻雅子