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プチクラス 2023.03.11
「いろいろ いきもの こうしん」
こんにちは。
プチクラスのプログラム「いろいろ いきもの こうしん」の紹介です。
「いろんな色の生き物を作って色画用紙に貼って仕上げる」というプログラムです。
このプログラムのねらいは、
アクリル絵の具12色全部混ぜたらどんな色? やってみよう!
絵の具はクレヨンや色鉛筆と違い、色同士を直接混ぜ合わせることができる画材です。
ですから作ることのできる色は無限です。
チューブの色のまま使うとみんな同じ色ですが、ほんの少し違う色を混ぜるだけで自分だけの色を作ることができます。
ちなみに「あお」といってもイメージする色は人によって違います。
「青い色のものを1個もってくる」ゲームをご家族でやってみてください。
きっとみんな少しずつ違う色味の青いものをもってくるはずです。
このことから人それぞれの「色の解釈の幅」「個性」を知ることができますし、ひいては異なる文化や習慣を尊重するという国際人には必須能力の「多様性を認める力」をつけることにつながります。
話が大きくなりましたので制作に戻りましょうね。
使う絵の具はこちらのアクリルガッシュ12色です。
まず6枚の小さな画用紙を用意します。
12色の中から好きな色1本を選んで紙皿に出し、筆で画用紙に塗ります。
ここからがポイントです。
最初に選んだ色に混ぜたい色を1本選んで混ぜ、その色を2枚目の画用紙に塗ります。
その後も同じように、次の色を選んで混ぜて塗る。これを繰り返します。
最後の1枚は全部の絵の具を混ぜて塗ります。
すると最初の1枚は鮮やかな色ですが、2色、3色と混ぜるうちに深みのある色ができてきます。
そして4色5色と混ぜるとだんだんと色がにごってきます。
最後に全部の色を混ぜるとそれぞれの色が相殺しあって、何色といっていいかわからないような色ができます。
そうやって作った色紙をつかって、さかな、ちょうちょ、とりを作って仕上げました。
作品の画像を見ていただくと、どの色からはじめて、最後にどの色になったのかがわかっていただけると思います。
こどもたちは「いろは、まぜるといろんないろができるけれど、まぜすぎるとケンカしちゃう」ということを体験で学びます。
体験は頭だけでなく体でも覚えるので、文字通り身につくのです。
スマホやインターネットなどのデジタルが発達して、ヴァーチャル上でなんでもできるようになったきているからこそ、アトリエぱおではこのように常に「体験」から学ぶことを重視しています。
子どもクラス 浅原裕貴