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芸大美大受験科 2023.04.07
美大紹介( 専攻別)その2 デザイン科編-2
前回のブログhttps://www.a-pao.com/25882/では、デザイン科にはどんな種類があるの?というお話でした。
さて美大デザイン科の入試はどのようなものか、みてみましょう。
美大の入試は、大学ごとに内容に大きな差があるのが特徴です。
たくさん併願しても、対策を取りきれずにどれもうまくいかない、ということもあります。
デザイン科でよくある課題は
「デッサン」「平面構成」「立体構成」の3つです。
「デッサン」は鉛筆デッサンです。これは美大受験で一番イメージしやすいのではないでしょうか。
「平面構成」は絵の具で描きます。
デッサンも立体構成も、「モチーフ」が与えられてそれらを画面上でかっこよく配置して描くこともあれば、その「モチーフ」からイメージを膨らませて想像しなさい、という課題もありますし、そもそもモチーフはなくて、抽象的なテーマ(例えば、「静寂」をテーマにしなさい、など)が出題され、想像だけで描かなくてはならないこともあります。
「立体構成」は、主に粘土や紙で形を作ります。
粘土の場合は、モチーフが与えられて本物そっくりに作るように指定されることもありますし、抽象的なテーマ(例えば、曲線を持つ美しい立体、など)が出題されることもあります。
紙立体は抽象的なテーマであることが多いです。
どちらも、素材の持つ特性を活かし、かっこいいだけでなく壊れにくい作品にする必要があります。
やれやれ。やらなければならないことがたくさんありますね。
もちろん、大学によって、デッサンのみの試験もあれば、全部こなさなくてはならない試験もあります。
デザイン科の場合は、実技が不要で学力だけで行う入試もあります。
もちろん、アトリエぱおは実技を学ぶところですから、デッサン・平面構成・立体構成を指導します。
課題はたくさんあるので、早めの準備をおすすめします。
天野美穂 藝大美大受験科主任