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サマースクール 2023.07.13
サマースクール 〜エッグテンペラ(西洋古典絵画技法)〜
こんにちは モモちゃん先生こと川﨑ももです!
今年初めてサマースクールで実施する「テンペラ画」についてのお話しです。
みなさんはテンペラ画を見たこと、聞いたことがありますか?
ほとんどの人が、言葉として今回初めて聞いたんじゃないかなと思います。
ですが、実はテンペラ画をみなさんは教科書やテレビなどで見たことがあるはずです!
有名な作品としては…
「ヴィーナスの誕生」サンドロ・ボッティチェリ
「最後の晩餐」レオナルド・ダ・ヴィンチ
見たことがありましたか?
そして私はこのテンペラ画が大好きなんです。
描くのはもちろん! 作品を見ることも大好きです。
なんといっても緻密なハッチング(註:絵画や製図について行われる描画法の一種で、複数の平行線を書き込むこと)を何層も重ねて描かれる作品の重厚な出で立ち。
そして鮮やかな色彩。魅力的です!
私は高校生の頃にテンペラ画に出会って、大学の卒業制作では縦横約1m40㎝のテンペラ画を描きました。
(正確には、テンペラ絵具と油絵具の混合技法です)
みなさんに絵を描く楽しさをもっと伝えたい!
なかなかできないことを是非体験してもらいたい!
その思いから、2023年度のサマースクール新規プログラムとしてテンペラ画を企画しました。
テンペラ画は油絵よりも早くからありました。
画家たちは自分で顔料と展色剤(註:てんしょくざい 絵の具・塗料などで、顔料を均等に分散・付着させる媒体となる液状成分のこと。油絵の具の場合は乾性油。アクリル絵の具の場合はアクリル樹脂)を混ぜて絵の具を作っていました。
現在では簡単に完成された絵の具が買えてしまうために想像が難しいかもしれません。
そこで今回はテンペラ絵具を作る経験もしてもらう計画です。
偉大な画家たちは顔料を調合して理想の一色を作るため、一体どれだけの苦労があったのでしょうか。
そうした制作背景にも思いをめぐらせながら取り組みましょう♪
以上、モモちゃん先生でした。
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