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会員さんへのお知らせ展覧会 2023.09.21
「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」
こんにちは浅原です。
今日はみなさんにぜひ観ていただきたいドキュメンタリー映画を紹介します。
「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」
川内有緒、三好大輔監督。
目が見えない白鳥さんの趣味は美術鑑賞。そして写真撮影。
？？？と思うでしょうが、白鳥さんは毎週のように美術館に行き、なんと写真展もやったことがある。
白鳥さんの鑑賞方法は、一緒に何人かの人たちで作品の前に立ち、あれやこれやと説明してもらう。
画面はすごく大きくて白黒、右側には兵隊みたいな人たちが行列してる、あ、みんな顔が描かれてない、こっちの埋まってる人たちは顔はあるね、というような会話を白鳥さんはウンウンと聞きながら作品をイメージしていく。
これだけを見ると最近流行っている対話型美術鑑賞ですが、違うのは白鳥さんだけは作品が見えていないので、その場の人たちの会話によって頭の中に作品のイメージが作られているということ。
それをアニメーションで疑似体験させてくれるシーンがあるが、そこがとても面白い。
言葉だけでイメージするってとても難しいけど面白い。
結果的に目の前の作品とは全然違うイメージになったり。
美術作品を再構築しているとでも言うのだろうか。
「見る」という行為についてとても考えさせられる作品だが、ちっとも堅苦しくないし、白杖持って歩いてる白鳥さんがとても可愛いので、オススメです。
広島は横川シネマです。
ちなみにこちらは元は書籍で、書籍のほうではそんな白鳥さんが友人たちと美術展を見にいく様子がたくさん紹介されてるが、映画の方ではもっと白鳥さん日常や生活なども描かれて、白鳥さんその人をしっかりと描いています。
ちょっと隣で説明しながらならこどもにでも楽しめる作品です。
広島は西区横川の「横川シネマ」で9/29まで公開です。
公式ウェブサイト
https://shiratoriart.jp/
