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プチクラス 2023.11.06
「ねんどろこぶた」後編 プチクラス
こんにちは、浅原です。
お待たせいたしました。プチクラスプログラム「ねんどろこぶた」の後編です。
1週目では白い粘土を使って、こぶたちゃんを作りました。
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2週目にはすっかり固まっています。
この白いこぶたちゃんにどろんこ遊びをさせてあげます。
まず、泥のように柔らかい液状の粘土に絵の具を混ぜてカラフルな泥を作ります。
できた泥を土台のボードにスプーンで垂らして「ぬた場」を作ります。
さてここからが楽しいところ。
白いこぶたちゃんを手に持って、泥の上を転がしたり、背中から泥をかけたり、指でぬたくったりして、白いこぶたちゃんをカラフルなこぶたちゃんに変身させていきます。
すると、カラフルなぬた場で転げ回ったカラフルなこぶたちゃんの完成です。
さてこのプログラムは、泥で遊んで可愛いこぶたちゃんができるだけではありません。
賢くなるプログラムなのです。
「巧緻性」という言葉をご存知でしょうか?
これは幼児教育ではよく使われる言葉で「指先を上手に使う力」のことです。
「手は第二の脳」ともいわれるほどで、手指を動かすことは脳の発育に大きく影響を与えるとされています。そして指先には末梢神経が集まっています。
神経は脳と繋がっていますので、指先への刺激の情報は脳へと送られ、脳からは指先に指示情報が送られます。
指先と脳が激しく情報のキャッチボールをしている状態ですから、指先の神経も脳細胞もフル稼働しています。
昔から「指先を使うと賢くなる」と言われるのはこのためです。
手指を使っていろんな道具を使うのもとても大事ですが、粘土のネットりと柔らかく様々に形を変えるその触感は、指先への刺激はバツグン。
押したり、伸ばしたり、凹ませたり、粘土は指で直接形を変えられるので、あらゆる刺激が指に与えられます。
そしてドロドロ粘土の触感はそれをさらに越える強い刺激です。
かつての子どもたちは毎日お外でどろんこで遊んでいましたから、土や泥でたくさん巧緻性を高めていたでしょう。
しかし現代はなかなか近くに泥んこになれる場所もありませんし、子どもたちは毎日のようにスマホやタブレットを使い、指への刺激はツルんとした画面をタップしたりドラッグしたりの単調な刺激に偏りがちです。
たまには、指先に強い刺激を与えてあげたいものです。
認知機能が著しく成長する就学前の4~6歳において、巧緻性を鍛える動作は特に取り組んでおきたいことのひとつです。
アトリエぱおでは粘土はもちろん、絵の具や筆、パステルや木炭、段ボールや木材、ローラーやハサミなど、様々な道具や材料を使いますから、指先への刺激は抜群です。
デジタルが普及した現代でスマホやタブレットは避けては通れませんが、子ども時代、特に園児さんはできるだけ手指をたくさん使って欲しいと思っています。
それによって、小学生になって本格的に脳を使って学習するための下地が出来上がるのです。