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中高生クラス・おとなクラス 2023.12.30
中高生実習 「ここちよいかたち」
こんにちは、齊藤です。
12月23日、中高生クラスの実習で「ここちよいかたち」を行いました。
内容はズバリ、手で触って気持ちいい形を作ること。
触覚だけにこだわった制作をしました。
私たちは五感を使って外からの情報を得ますが、その80%を視覚に頼っていると言われています。
ゆえに、触覚に集中するために視覚を遮断しました。
見えない状態になって、手で触った感覚だけになったらどう感じるのだろう?
今回の実習はそこからスタートしました。
まず最初に行ったことはアイマスクをして色々なモノに触れること。
コントローラー、カップ、こんにゃくのパック、毛糸、くじらのおもちゃ・・
ごく普通のものばかりですが、学生達は何が置かれているかを知りません。
見えない状態で未知のモノに触るのは結構勇気が要ります。
いくつか触った後で、アイマスクを外して実物を見た時の「なぁんだ」と言う表情と、触った時に一番気持ち悪かったのは毛糸だったという感想が新鮮でした。
あのフニュ〜という感覚がなんとも言えなかったそうです。
見た目は華やかな毛糸でも、触覚だけになると感じ方は変わるのですね。
次は、再びアイマスクをつけて制作開始。
アルミホイルを使用して、手に馴染む形を探りながらじっくりと形を整えていきます。
手で触っておもしろいとか、気持ち良い形だけを突き詰めて行ったら何ができるのだろう? その一点だけに集中して作ります。
大体の形ができたところでアイマスクを外した時に、思っていたのとサイズ感が違って驚いたという方がいました。
こんな風に視覚と触覚、それぞれの違いを感じながら作った形は、なかなかに拘りを感じるものばかり。
次のレッスンで着色して完成となります。
自分にとって、ここちよい色やデザインに仕上げて欲しいです。
齋藤香織