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芸大美大受験科 2024.01.11
藝大美大受験科 塑像実習
受験科冬期講習で、塑像実習を行いました。
「塑像」とは、粘土で像を作ることです。
「塑像」は受験においては「彫刻科」の入試課題に使われる課題ですが、今回取り組んでいるのは全員彫刻科以外の専攻希望者。
実は、「立体の把握」は絵画でも重要な要素なのです。
顔を描くとき、後頭部の形も意識することで立体感や空間、体の構造感が表現できるようになります。
デッサンも絵画も、立体物や空間を三次元の存在として把握し、二次元の画布や紙に落とし込む行為です。
三次元のモチーフを立体として捉える訓練には塑像が最も適しています。
実際に作ってみると、表面の細かい凹凸に気をとられ、大きな形態感を見失っていることに気が付きます。
デッサンの時に意識していなかった部分に気がついて、「美術解剖学を勉強する必要を強く感じる」とつぶやく生徒も…
それぞれ課題が見つかった2日間でした。
これからのデッサンにも生かされることでしょう。