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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

プチクラス 2024.02.13

「てんてんてんて」 プチクラス

アトリエぱおのレッスンでは、いつもホワイトボードに今日制作する作品のタイトルを書いています。

「てんてんてんて」

ひらがなが読めるようになっている子は、読んでみますが、なんのこと? とはてなマーク。

レッスンではまずタイトルの説明をしたり、参考作品の紹介、関連する画像や絵本を見せて導入をしています。

「【てんてんてん】は点のこと。最後の【て】は手のこと。
つまり、<点々で描く手>が今日のレッスンです。」

そして見本の作品を見せると、
みんなの顔が納得の表情に^^

どうやって描くんだろう、何色にしようかな、とワクワクしていきます。

 

【てんてんてん】と園児さんにもわかりやすくしていますが、
つまりは【点描(てんびょう)】のことです。

点を打って描いていく技法があり、この絵も点で描かれているよと、参考作品を紹介します。

ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」

オーストラリアの先住民アボリジニの人々により描かれたアート「アボリジナルアート」

 

こうして作品を紹介していくと、だんだんとこどもたちも
「これ見たことある!」とか
「美術館で見た!」と
日常での記憶と合致していき知識になって蓄えられていきます。
この知識はきっと、自分の制作・自分を表現する手段としてどこかできっかけになっていることでしょう。
ぜひ小さなうちから様々なアート作品にい触れるきっかけをご家族でも楽しんでみてくださいね。

 

さて、レッスンを開始すると、
こどもたちは
「てんてんてん、、」

と口ずさみながら夢中で描いていました。

 

 


普段賑やかな子も、息をするのも忘れていそうなくらいに集中している姿(1色描き終えると「っっはーー!」と息を吐いていました)に、保護者の方も驚いていました^^

 

 

色を選ぶのも楽しくて、7色使うんだ! とはりきって頑張っている子も。

できあがった「手」はこどもたちの「今」の大きさ。
自分の手形から一回り、二回りと大きくなっていく手の形。
お家の人はどれくらいの大きさの手かな?
来年には一回り大きくなっているかな?
お家に飾ってたくさんお話をしてみてください。

 

兼沢真由美 プチクラス担当