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イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

オンラインぱおプレプチプチクラスキッズクラス・ジュニアクラス 2024.02.29

絵本を読むということ

こんにちは、こどもクラス講師の浅原です。

アトリエぱおのプチクラスでは、レッスンのスタートは可能な限り、絵本の読み聞かせからはじめるようにしています。

なぜかというと、これから制作をするという前には導入として作品のテーマや技法についてお話しますが、その時に物語から入ると、こどもたちが入り込みやすく、また興味を惹きやすいからです。

物語は人間を「ある別の世界」に誘う力を持っています。それが子どもならなおさらです。

うさぎの物語ならうさぎの世界に、クリスマスの物語ならクリスマスの世界に子どもたちは自然と入ることができます。

もう一つの理由は、絵本のおもしろさを知ってもらうことで、もっとお家で絵本の読み聞かせをしてほしいからです。


メアリアン・ウルフ著「プルーストとイカ」でも語られるように、もともと人間は言葉を聞いたり話したりする能力は持っていましたが、文字を読んだり書いたりする能力は持っていませんでした。

動物も言葉(のようなもの)を話すのはよく知られています。

音声コミュニケーションはクジラやイルカ、カラスや猿などかなりの種類の生き物が行っているように、人間にももともと備わっていた能力です。
しかし読字能力は約3000年前に文字が発明された時にシュメール人(メソポタミア文明)が発明した能力でした。
ですから、言葉を聞いたり話したりする能力は放っておいても自然に身につけることができますが、文字を読んだり書いたりする能力は、自ら学んで練習しないと身につかない能力なのです。

そのためには読書が一番有効ですが、その前段階として絵本の読み聞かせは最も有効な方法です。
大好きなお父さんやお母さんの膝の上や布団の中で、身体の暖かさを感じながら読んでもらう絵本は、どんなこどもたちも大好きです。


絵本は絵と字が併記されています。

聞こえる音と見える絵と文字を同時に見ることで、この赤いものがりんごという名前でこんな字なのだということを学びます。
そしてこどもたちは同じ絵本が大好き。何度も何度も読んでほしがります。

何度も何度も読んでもらううちに、反復練習となって覚えていくのです。
そうやってたくさん絵本を読んでもらううちに、こどもたちは自分だけでも読んでみるようになり、そこからだんだんと読書習慣がついていきます。

読解力の向上には読書が一番だということはもう周知の事実ですよね。

その読解力をつけるはじめの一歩として、もっとたくさん絵本を読んでもらうためにも、プチクラスのレッスンは可能な限り、絵本から始めるようにしています。

ちなみにおすすめ絵本の紹介は、ブログの「やす子先生の、子育てのヒント」でも見てもらえます。

https://a-pao.com/category/hint/

元保育士のやすこ先生のセレクトの絵本は、実際にたくさんの子どもたちに読み聞かせた実績のある本が多数。

ぜひ本屋さんや図書館でお手に取ってみてくださいね。

 

浅原