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キッズクラス・ジュニアクラス 2024.06.01
野菜・果物じっくり見て描こう キッズクラス
安田小アフタースクール教室2~3年生クラス(註)で、「観察画」のレッスンを行いました。
観察画のレッスンは、アトリエぱおで年に2~3回行う絵画レッスンです。
モチーフをよく見て観察して描き、水彩絵の具で着色する、古典的な絵画レッスンですが、こどもたちは毎回新たな発見や工夫を創造してくれる、ぱおっ子ならではのレッスンです。
1年生の時に観察画に取り組んでいる子は、今回は違うモチーフ(野菜、果物)にしてみよう、と自ら考えて選んでいました。
人間の五感を使ってじっくり観察し、鉛筆で『あたり』をとって大きさを見極め、ゆっくりと描写。
野菜の形をなぞって象ってしまえば一瞬ですが、じっくり観察して描いた形には説得力があり、こどもたちも自然と観察する力が身についています。
着彩で使うのは、赤青黄3色の水彩絵の具。
「カラフルフィッシュ」のレッスン(ブログはこちら https://a-pao.com/33535/)で水彩絵の具の混色を学んでいるので、絵の具の扱いも慣れてきており、こどもたちも本物の色に近づけようと少しずつ絵の具を混ぜて調整していました。
さつまいもとナス、それぞれを選んで描いている子たちから、
「さつまいもは土の匂いや茶色があるから茶色っぽい紫色」、
「ナスはつるつるして黒光りしているから黒っぽい紫色」、
と、色の名前で言うと同じ紫色でも、しっかりと観察することで、なぜそうなっているのか、それをどう表現したら良いかを考えて描いていることに驚かされました。
そして2年生クラスではひと段階加わったテクニックとして、立体的に表現してみることを指導しました。
光があたって明るくなっていたり、光っているところを、身近にあるものを使って色を少し抜く技法を教えました。
そして、陰影をつけることで、より立体的な表現に。
影の色も、黒・灰色だけでなく、物の色味も一緒に混ぜることで、自然な影を描くことができます。
みんな、「なぜ」そうなっていて、「どうやったら」そうなるか、の説明をしっかり理解してくれているので、自分の絵に落とし込み表現することができています。
これからも「観察画」のレッスンは行うので、またその時のこどもたちの見え方や表現の工夫を楽しみにしていてくださいね。
(註 安田小アフタースクール教室のキッズクラスは、1年生クラスと2~3年生クラスに分かれてレッスンしています。)
兼沢真由美 安田小アフタースクール教室2年生クラス担当