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芸大美大受験科 2024.06.28
触って描こう 芸大美大美術系高校受験科
こんにちは。
受験科講師の三浦です。
今回は、受験科で行った課題を紹介します。
みなさんは、デッサンをする上で重要なことは何だと思いますか?
よく観察して描くこと、正確に形を捉えて描くことなどが思い浮かびそうですね。
様々な事柄が想起されそうですが、そのどれもが「目」を使って行うものだと思うのではないでしょうか。
しかし今回は、あえて目を使わずにモチーフの観察を行う課題に取り組んでみました。
課題名は「触って描こう」。
アトリエに用意されたダンボール箱。
側面には穴が二つ空いており、中には複雑な形をしたモチーフが入っています。
生徒のみなさんには、中身を見ないまま段ボールの中に手を入れて、触った感触を基にデッサンをしてもらいました。
ポイントは、モチーフの構造を手のひらでよく捉えること。
柔らかい、硬いなどの感触を意識に取り込んで、それをどう形に表すか考えることなどです。
普段とまったく違う描き方に戸惑い悪戦苦闘しながらも、手から感じ取った感覚を粘り強く表す姿が見られました。
想像もできない形のモチーフにもしっかり食らいついて描きましたよ。
人間は、受け取る情報の80%を視覚から得ているそうです。
しかし、視覚情報だけに頼りすぎると、視覚以外から得る情報を取りこぼしてしまいがちです。
普段のデッサンの時もモチーフを積極的に触って、そこから得た情報をどんどん画面に詰め込んでいくといいなと思います。
これからのみなさんのデッサンを楽しみにしています!
芸大美大美術系高校受験科担当 三浦綾花