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芸大美大受験科 2025.06.01
漆芸実習(螺鈿)1回目 芸大美大受験科

受験科では漆芸実習を行いました
講師の小川は広島市立大学の学部と大学院で漆芸を学び、その後沖縄県立芸術大学の助手をしながら、琉球漆芸についても学びを深めました。
今回の実習では3コマ(1コマ=3時間半)という短い時間で螺鈿(らでん)を完成させます。
1コマ目の貝を貼る作業は時間との勝負です…!
【漆とは何か?】という説明のあと、早速、螺鈿の貝を貼っていきます
螺鈿は漆を接着剤として使用し、薄く削った貝のシートを貼って制作します。
漆芸実習では接着にも本漆を使用しています。
みんな集中して黙々と貼っています。
漆を扱う際は気をつけなければならないことが山のようにあって神経を使います。
私自身も何年経っても失敗ばかり、一筋縄ではいかない素材です。
緊張感のある作業を集中して行なったので、
心地よい疲労感と達成感があったのではないでしょうか
楽しい!!という声もたくさん聞けました
ここからじっくり漆を乾かして、次回2コマ目は螺鈿の塗り込みを行います。
アトリエぱお受験科では、受験(入試)対策だけではなく、さまざまな実習を任意参加で行なっています。
講師がそれぞれの分野を極めてきたからこそ提供できる授業です。
さまざまな素材や技法に触れることは、自分の嗜好や適性を探り、進路を考える上でとても重要なことだと考えています。
進路を決める大事な時期ですが、新しい素材や表現を知ることで視野が広がり、後悔のない自分に合った大学・専攻選びに繋がるとよいと思います
小川恵 芸大美大美術系高校受験科担当講師