アイコン
アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

キッズクラス・ジュニアクラス中高生クラス・おとなクラス 2025.07.12

生活にはARTが必要です。

こんにちは、浅原です。今日は大人クラスの紹介です。

安芸教室水曜大人クラスに通う中学2年生、A君の油絵作品が完成しました。


ペインティングナイフを主に使用して、背景の煉瓦の硬さや犬の髭の細い線などをナイフ特有の表現で描きました。

あえてできるだけ筆は使わないことによって、油絵にしかできない表現を探求してできた作品です。


油絵の具はアクリル絵の具や水彩絵の具と比較すると扱いにくい画材ですが、長期間制作できるという特徴があります。
じっくりと腰を据えて試行錯誤を繰り返しながら制作するのに適した画材です。

あのレオナルド・ダヴィンチは「モナリザ」の作品を生涯通して加筆し続けたというエピソードも有名ですね。

 

A 君は小学1年生の頃からアトリエぱおに通っていて、キッズクラス→ジュニアクラス→大人クラスとステップアップして今に至ります。

小学生の頃から「こだわりや」の個性派で、自分独自の個性的な作品をいつも見せてくれます。
こどもクラスの頃は1週から3週で作品を完成させなければいけませんでしたが、大人クラスは何ヶ月かけて制作してもよいので、こだわりやの彼にとってはどこまでも追求できる環境のため、とても合っているように思います。

中学生のA君は日々、部活に試験勉強にと忙しい毎日を過ごしていますが、週に一回のぱおの時間は「忙しい生活の中で自分を取り戻す」大切な時間なのだと思います。

「作品に向かう」ということは「自分自身に向かう」ということです。

 

またART作品の制作は答えがありません。

自問自答しながら自分なりの答えを見つけて表現することになります。

学校生活では、誰かの指示や指導に従って行動し、決められた課題を決められた時間内にこなすことが求められます(それが悪いということではありません)が、ART制作はその真逆なことをやります。

なんでも自分で考えて決めて行動しなければいけません。

その結果は目の前の作品に表れますからとてもシンプルです。

そして、ART制作は普段おもに使う脳の領域とは別な領域をフル稼働させますので、バランスの良い脳の成長にも良い影響を与えます。
このような思考法や行動は学校生活よりもむしろ社会に出てから大いに役に立ちます。

世界情勢は不安定で、想定外の災害も頻繁に発生し、AIの発展も目覚ましい昨今、10年後の世界はまったく予想がつきません。

だからこそ、自分で考えて自分で答えを見つけて自分で行動する力、すなわち「創造力」が最も必要な力だと私は思います。

 

A君は今はウッドブロックなどの木の材料を使って家の模型を作っています。

こちらも毎週試行錯誤しながら着々と制作が進行しています。

完成したらまた紹介させていただきます。お楽しみに。

 

浅原裕貴