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サマースクール 2025.08.26
自然物の観察画 夏休み絵画工作教室 アトリエぱおのサマースクール

アトリエぱおのサマースクールでは、「自然物の観察画」を毎年行っています。
私自身、小学生の頃にこのプログラムに毎年参加し、カブトムシや貝殻を描いた記憶は30年経った今も鮮明です。
ことしの「自然物の観察画」のレッスンで、当時描いたものと同じ貝殻に再会しました。
その小ささに驚きました。
記憶では、もっと大きく感じていたのです。
薄く繊細な殻、細かな起伏と模様、渦を巻く美しいパターン。
その造形美を前に、かつて味わった感動がよみがえりました。
私は絵を描くことが好きです。
でも、ただ描くために描いているのではありません。
なぜ自分はこの景色に惹かれるのか、なぜこの造形に興味を覚えるのか。
その理由を知りたくて、よく「観る」ために描くのだと思っています。
久しぶりにあの時の貝殻と出会って改めてそう実感しました。
今回の「自然物の観察画」で、子どもたちが味わった発見や感動が、静かに心の奥に息づき、ものをよく観る力や感じ取る力となって育っていきますように。
そんな小さな体験が、創造性や集中力、自分らしく考える力の種になると信じています。
安田小アフタースクール教室 キッズクラス担当 溝尻奏子