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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

キッズクラス・ジュニアクラス 2025.10.17

「フリーダ・マリオネット」

こどもクラスで制作している「フリーダ・マリオネット」
制作のきっかけは、ガザで空き缶や瓦礫などを使い人形制作を続けるパレスチナの人形作家マフディさんのニュースでした。
この話から操り人形の制作を考案しましたが、「誰かに操られるのではなく、自らの意思で自由に動き回る」という想いを込めて、あえて手足の糸を外しました。
制作には、加工しやすい段ボールを使い、手足には自宅から持ち寄った布のハギレ(こどもたちが小さい頃に着ていた服など)を使用しました。
 
 
 
 
 
11月21日からのアトリエぱおの仲間たち展では、制作した人形を、川で繋がる「世界の街のジオラマ」のあちこちに展示します。
川は海へ、海は世界へ繋がっています。
ガザが海に面していることから、世界は繋がっており、対岸の戦争にも関心を持ち、声をあげ行動する大人になってほしいというメッセージを込めています。
 
 
 
 
レッスン導入時には、タイムリーなニュースとしてバンクシーがロンドンの裁判所の壁に描いた親パレスチナデモへの抗議作品が消去された事件を紹介しました。
バンクシーやキース・ヘリングのように、ギャラリーではなく社会問題の起こる現場に作品を展示することで、戦争や差別の問題を人々に知らせる「アートの力」があることを伝えました。
他者を思いやるアートの力で、パレスチナやウクライナの戦争が早く終結することを心から望んでいます。
 
(註 この記事は2025年10月6日に書きました。その後イスラエルとパレスチナは停戦合意に至りましたが、戦争は終結しておらず状況は見通せません)