アイコン
アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

ワークショップ 2026.05.25

「セザンヌ流絵画」

こんにちは。 こどもクラス講師の中島です。 今回は、ゴールデンウィークに開催したワークショップ「セザンヌ流絵画」の様子をご紹介します。

本プログラムでは、近代絵画の父と呼ばれる ポール・セザンヌ の考え方や手法を参考にしながら制作を行いました。 セザンヌは19世紀後半から20世紀初頭に活動したフランスの画家で、

20世紀以降の美術に大きな影響を与えました。 リンゴやオレンジを描いた静物画、山をモチーフにした風景画などで知られており、

ひろしま美術館 にも作品が所蔵されています。

実際に彼の作品を目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

みなさんは、セザンヌの作品を見てどのように感じるでしょうか。 参加してくれた子どもたちに聞いてみると、

「じょうず!」という声が多かった一方で、

「そうは思わない」という意見もありました。 確かに、セザンヌの絵には独特の味わいがあります。

しかし、一般的な意味での「写実的な上手さ」ではありません。 それでもなお、彼が美術史の中で重要視されているのは、別のところに理由があります。

当時は「見たままを正確に描くこと」が重視されていた時代でした。

そんな中でセザンヌは、見たものを自分の中で捉え直し、再構築して描こうとしました。 その考え方は非常に革新的であり、後の抽象画や現代美術へとつながっていきます。 現代では、抽象画をはじめ、さまざまな表現のアートが広く受け入れられています。

そうした美術の流れも、セザンヌのように新しい表現へ挑戦した画家たちによって切り開かれてきたのです。

さて、レッスンでは、セザンヌの作品において重要な、

構図づくりや形の単純化、色面で捉えること、複数の視点を取り入れることなどについて、

制作工程ごとに解説を交えながら実践してもらいました。 初めて触れる描き方に、

「なぜこんな描き方をするの?」と戸惑い、苦戦する子も多く見られました。 ですが、絵にはいろいろな考え方や表現方法があるということを感じてもらえる時間にはなったのではないかと思います。

今回伝えたかったことの本当の意味を

子どもたちが深く理解するのは、まだ少し先かもしれません。 それでも、これから長く制作を続けていく中で、

「そういえば、あの時こんな話を聞いたな」と、ふと思い出してくれる瞬間があれば嬉しく思います。 興味を持って参加してくださった皆さま、誠にありがとうございました!

 

〈導入~モチーフを組む 構図を考える〉

 

 

 

〈下描き 形の単純化〉

 

 

 

 

〈着彩 色面でとらえる〉

 

 

〈視点をかえて描く 複数視点〉

 

 

 

 

〈完成 講評会〉

 

 

 

 

中島伊吹