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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

展覧会 2026.06.01

下瀬美術館【LA VITA 絹谷幸二×幸太×香菜子 】

こどもプチクラス・受験科講師の小川です。

下瀬美術館 で開催中の「 LA VITA 絹谷幸二×幸太×香菜子 」を鑑賞してきました:ピカピカ:

洋画家の 絹谷幸二、彫刻家の 絹谷幸太、日本画家の 絹谷香菜子 による親子三人展です。
この展覧会のおもしろさは単なる「親子展」ではなく、

「表現の違い」と「共通する生命力」が同時に見えるところ。

まず、父である絹谷幸二氏の作品から感じる圧倒的なエネルギー。 画面いっぱいに広がる鮮烈な色彩と力強い筆致は、

技術だけでは到達できない表現の熱量を感じさせます。
色が、感情や祈りそのものとして存在していました。 喉の奥が焼けるように渇き、心の底から一滴の水を求めるような、切実な祈りでした。

続いて絹谷幸太氏、彼の彫刻作品はまったく異なるアプローチです。 石という重く硬い素材から生まれる有機的なフォルム。

巨木の断面。 作品を見ていると、彫刻は形を作る仕事ではなく、

素材の中に眠る時間や記憶を掘り起こす仕事なのだと感じます。 これは天然の素材を扱う作家にとって共通する感覚かもしれません。 物質の奥にある存在感を考えさせられました。

そして、個人的に強く惹かれたのが絹谷香菜子氏の作品。 墨や岩絵具によって描かれた動物や神獣たちは静かでありながら、強烈な視線を持っています。
画面の中の生き物たちがこちらを見つめ返してくる感覚。

絵が意思をもち、生きている。 そして作家の静かな祈りを感じます。

技法もジャンルも異なる三人ですが、

共通していたのは「生命」を表現しようとする姿勢と「祈り」。

自分が何を信じて制作するのか。

そんな美術の本質的な部分を改めて考えさせられる展覧会でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【 LA VITA 絹谷幸二×幸太×香菜子 】
2026.4.29-6.28/7.2-8.30
下瀬美術館 https://simose-museum.jp/exhibition/post-3197/

 

 

小川恵