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ぱお展 2016.10.07
展覧会への道 その2 「額選定とトリミング」
こんにちは。
台風が去って、一気に涼しくなりましたね。
ご好評いただいております、11月30日の展覧会オープンまでの道のりを追っていくコーナー「展覧会への道」。
第1回の「平面作品総覧会」につづき、第2回は「額選定とトリミング」です。
会員の皆さんから提出してもらい、総覧会で選ばれた作品は約500点。
これらの作品に会う額を1枚1枚選んでいくのが「額選定」です。
作品と額の関係については、人間と服との関係とよく似ています。
その作品の魅力を最大限に引き出すためには、作品に似合う額を選ぶ必要があります。
落ちついて大人っぽい額、子どもらしくてかわいい額、ナチュラルな額、ポップな額、アジアンテイストな額など、多様な額の中から、その作品に一番合う額を選ぶのです。
そして大事なのが「トリミング」です。
絵画作品におけるトリミングとは、絵の余白をどうとるか、ということです。
例えば、よく描けているけども紙のはしっこに描いてしまったような絵ってありますよね?
そのままでは間延びした印象ですが、紙の余白を切り取りって真ん中に位置するようにトリミングすれば、よい構図の作品になります。
子どもたちは、視野が狭いため、紙にバランス良く配置することが苦手です。トリミングすることにより、作品の持っている魅力が増すのです。子どもたちを直接指導している講師陣だからこそ、頑張って描いたことをよく知っているので、作品が最も良く見えるようにしてあげたいと思うのです。
余白を1センチ広くするか狭くするかで、絵の印象はずいぶん変わります。
下の画像はトリミング中の画像です。絵に枠を置いて余白の大きさを検討しています。余白が小さすぎると窮屈だけど、広すぎるとさみしく見えます。そのどちらでもない、最適なサイズを探すのです。
その際にマットが役立ちます。マットとは、額と作品の間に挟まれる、窓の開いた色つきの厚紙のことです。
この窓は作品に合わせてミリ単位でカットすることができるので、微妙なトリミングにも対応できます。
会員のみなさんのお手元には「額装依頼確認書」というハガキが届いていると思います。
ハガキに書かれている2種類の額は、このようにして選ばせていただいた、その作品に最適なサイズと色の額です。
どちらの額もよく似合う額ですが、みなさんにも選んでいただけるように2点選ばせていただいております。
1番の額に額装であれば、特に連絡の必要はありません。
2番の額に変更、またはお手持ちの額に差し替え、ご自分で額装、など、1番の額に額装以外をご希望の場合は、
10/12、13の額装メール相談日。
10/14の額装電話相談日にご連絡ください。
「展覧会への道」また来週です!
浅原