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芸大美大受験科 2019.06.22
【芸大美大受験科】基礎力を身につけよう月間②
引き続き、基礎訓練中の受験科です。
今回紹介するのは「パース」です。パースとは、遠近感、透視図法のことです。
「近くのものは大きく、遠くのものは小さく見える」ということは、皆さんご存知のことと思います。
しかし、「平行線は遠くに行くにしたがって細くなっていく」ということは、
意識しないとなかなか気づかなかったりします。
どこまでも続く長い道は、いつかは地平線(水平線)に点となって消えていきます。
箱であれば、平行な二辺を左右それぞれに延長していくと、最終的に2点に集約されます。
これを「2点透視」といいます。
学校の美術の時間で習ったことのある方もいるかもしれませんね。
これを十分に理解できないでいると、
「逆パース(奥が広がるパース)」「オーバーパース(やりすぎて歪み自然に見えないパース)」などと呼び、おかしな形を描いてしまいがちです。
箱をいくつも積み重ね、見えない面も想像して描いて、自然に見えるように形をとります。
そもそも、モチーフが載っている机だって、たいてい四角形だってことを忘れないでね。
ひとつおかしいところがあると、つられてあちこちおかしいことに…。
もしくは、ひとつ直すと、今度はちがうところが変になったり…。
これまたつらーい訓練ですが、とても大事なことです。
がんばれ、受験生!