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イラスト:絵具と人物

プチクラスキッズクラス・ジュニアクラス中高生クラス・おとなクラス 2025.09.11

浅原先生のおすすめ映画コーナー「ふつうの子ども」

こんにちは。こどもクラス主任の浅原です。 いま公開中のおすすめ映画をご紹介します。

「ふつうの子ども」呉 美保監督

監督は「僕が生きてる2つの世界」「きみはいい子」などの呉美保監督。 今作を作ったきっかけは…

監督は結婚出産のブランクが9年あり、その間に親子が一緒に見て楽しめる映画が少ない、ということに気づいた。

なら自分で作ろうと決めたのだと。

 

さてこの映画は小学4年生の男女3人が主人公です。

この中の一人、ココアちゃんは環境活動家のグレタさんに憧れる、地球温暖化反対っ子です。

自分でいろいろ調べて大人にも食ってかかります。 そんな彼女を中心としつつ3人が地球温暖化に反対するために行動を起こします。

「車を使うな」「肉を食べるな」などのチラシを作って車やお肉屋さんに貼ったり、

その活動はだんだんと過激化していき地域の問題となりはじめ、

学校でも問題になり…

お子さんが社会問題に目覚めて、子どもながらの極端な正義感によってのめりこんでいく。 徹底したゴミの分別を求めたり、co2削減のために車を使うことを禁じたり、

メタンガス排出を防ぐために牛肉を一切たべなくなったり…

地球温暖化も世界平和も誰もが重要だと思っていながらも、問題の規模が大きすぎて真剣に取り組むのが難しかったりしますが、彼らは子ども故の純真さとそのまだ小さい体で、巨大なものに立ち向かって行こうとします。

そんな時、まわりの大人は何ができるのでしょう?

何て答えたらいいのでしょう? 親だったり、先生だったり、いろんな大人の立場で考えさせられる作品です。

とはいえ、コメディ要素の多いエンタテイメント作品に仕上がっていますし、

小学校が舞台なので自分の小学校と比べて見られますし、

大人には今はあんな感じなんだと「へー」と思ったりもできます。

まさに「親子で楽しめる映画」です。

小学生のお子様と一緒に観に行って、

観た後にああでもない、こうでもないとお話しできるといいなと思います。

映画は、中区の「八丁座」にて9/25までです。

ぜひ親子で。

「ふつうの子ども」公式サイト https://kodomo-film.com/

八丁座 https://johakyu.co.jp/