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プチクラスキッズクラス・ジュニアクラスぱお展 2025.11.25
こどもクラスの共同制作「つながる世界」

こどもクラスの共同制作「つながる世界」
2025年のアトリエぱお こどもクラスの年間テーマは「✌︎PEACE✌︎」です。
戦後80年の節目の年、改めて世界平和について考え制作する一年となりました。
正面には縦2.5m、横6mの巨大な作品。
広島に平和の大壁画を制作しようとして志半ばで亡くなった、ニューヨークのグラフィティアーティスト、キースヘリング。彼ならどんな壁画を描いただろうとイメージして、こども達が力を合わせて制作しました。
足元に広がるのは平和な世界を表現した巨大ジオラマ。
その正面は広島のそして世界の平和のシンボル「原爆ドーム」です。
ドームのほとりの元安川から流れて出る「平和の水」は川そして海に注ぎ、世界に平和をつないでいくイメージです。
ジオラマに表現した世界遺産の建造物や自然物の数々。
東西ドイツを分断していたベルリンの壁は1989年に壊され、ドイツは一つになりました。
そこには統一を喜ぶ人々の姿があります。
同じようにイスラエルとパレスチナを隔てる分離壁も倒され、壊されています。
これらはドイツのようにいつか融合され平和になって欲しいという思いを形にしています。
各地の川の辺りでは「フリーダ・マリオネット」のたくさんの人形たちが水辺の暮らしを楽しんでいます。
川の街、広島ではよく目にする光景です。
フリーダとは、ドイツ語の平和「Frieden(フリーデン)」と、英語の自由「Freedom」に由来する造語です。
メキシコの女性画家「フリーダ・カーロ」もイメージしています。
世界は平和な国や地域ばかりではなく、戦争で苦しむ人々がたくさんいます。
ロシアとウクライナの戦争は現在も終息しません。
イスラエルとパレスチナが10月からの停戦が続いているのは喜ばしいことです。
しかしまだまだ状況は予断を許しません。
アートは直接的かつ圧倒的な力で平和をもたらすことはできません。
しかし人々の心の中に多様性を認め合い平和を求める気持ちを醸成することはできます。
そしてその力が大きく揺るがないものになることで、戦争を回避し平和を守ることができるのだろうと考えます。
私たちはアートの力で平和を構築することを願い、これからも日々創作を積み重ねていきます。











