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中高生クラス・おとなクラス 2021.06.09
おとなクラスでパース講座
アトリエぱお おとなクラスでは、「スケッチのためのパース入門」としてパース講座を実施しました。
「パース(パースペクティブ)」とは、遠近法(透視図法)のことで、簡単に言うと「遠ざかる平行な直線は水平線(地平線)に向かって収束する(収束して見える)」ということです。
風景画や組みモチーフ(複数の静物を組み合わせたモチーフ)にはこの「パース」の視点が欠かせません。
図を見ればなんとなくわかる気がしますが、これを絵に応用するにはどうしたら良いか?というのが今回の講座の目的です。
今回は6月の三週間にわたり三回の講座を行います。
第一回は2020年にも行なった内容で再度開講。
初めての方はもちろん、一度受けた方も「復習に」と参加されました。
(第一回の内容のご紹介は2020年初回講座時のブログをご覧ください)
第二回は「室内編」
床にグリッド(方眼)があるイメージでグリッド上にモチーフ(もしくは家具など)がどのように置かれているのかを観察し、つじつまがあうように気をつけながら描きます。
上の写真の部分を描くことにしたお二人。
パースにばかり気を取られていたら流し台の厚みがなくなってしまったり、細かい部分をかきこもうとするとパースの意識がなくなってしまったり。
苦戦しながら、30分程度で描いたスケッチはこんな感じです。
描いている場所の違いがよくわかりますね。
正面に近い角度から描くと、ものの形は取りやすいですが、奥行きが表現しづらいです。
一方、角度がついていると奥行きは出しやすいですが、写真を見ての通りドアノブなどがパースとずれていますね。
どうしても、線を真っ直ぐに描きたくなってしまうものなので、難しいのです。
ばっちり頭に入れて正確にパースがとれればもちろん良いですが、そこまでするのはしんどいものです。
まずは「こういうことか」と意識をしてもらうことが大事。
今後のスケッチに生かしていただければ幸いです。
さてこのパース講座、まだ開講予定です。
今回ご紹介した第二回「室内編」は6/12土に。
第三回となる「生き物編」は6/15火、6/19土に。
オンラインでも参加できます。ご興味のあるおとなクラスの方、ぜひご参加ください。
ご参加お待ちしております。
おとなクラス担当 天野美穂