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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

ピアノクラス 2011.06.30

ピアノレッスン日記 №117

「先生が弾くのと、私が弾くの、同じ曲なのにどうして音が違うの?」
あみちゃんの、素朴な疑問。

彼女の言いたいことは、同じ曲を同じピアノで弾いているのに、先生の音はどうしてきれいなの? 先生の弾く曲はどうして美しいの? ということでしょう。

かわいいピアノは誰が弾いても同じ音が出ると思われがちです。
もちろん同じように「ド」の音は出ますが、
弾き方ひとつで、音色はかわります。
濁った汚い音にもなるし澄んだきれいな音にもなる。
硬くて耳をふさぎたくなるような音にもなるし、深みのある温かい音にもなる。


きれいな音を出すにはどうしたらよいか。

指の練習・・自在に指を動かす!
耳の練習・・きれいな音を聞き分ける! 音色を聞き分ける!

かわいいそして、曲を弾くとき、「一本調子」にならないように、だんだん強くしたりだんだん弱くしたり、ある音を強調するように弾いたり、などなど、いろんな工夫をします。

「歌うように弾く」
「お話するように弾く」
「音楽をよ~く聴く」

そうすると、弾いている人も聴いている人も、うきうきする気分になったり、悲しい気持ちになったり、その曲の気分に近づく事ができます。

あみちゃんは、「音が違う」ということに気づいた点で大きく前進です。
耳で聞いて違いに気づけば、「いい音、きれいな音楽」に近づけますよ。

ピアノクラス 溝尻雅子