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ピアノクラス 2011.07.14
ピアノレッスン日記 №119
ピアノクラスのけいくん。小学校高学年。
発表会で颯爽とピアノを弾く姿は、お母様方の憧れの的。
「男の子が、こんなふうに弾けたらかっこいいわぁ」
彼はサッカー少年でもあるので、土日は試合で忙しい。
平日も、サッカーの練習やらいろいろ忙しい。
だから、毎日の練習時間をそれほどたくさんとることはできない。
それでも、順調に上達したのはなぜか。
譜読みが早いので、複雑な楽譜でもあまり負担に思わずに練習できる。
指(鍵盤)をみなくても弾ける。
楽譜に書かれた指づかい通りに弾ける。
音をよく聴きながら練習するので、音の間違いに気づくことができる。
、、は私が常々レッスン中に生徒さんに指導していること。
は、それらの日々の積み重ねの結果です。
つまり、彼は基本に忠実なんです。
だから、いろんな曲がどんどん弾けるようになり、弾けることが嬉しくなって、ピアノが楽しくなる。
そして、もうひとつ、彼が上達するわけが、判明。
けいくんのレッスンで使っているものに「新しいピアノのテクニック」という教則本があります。
この教則本には「巨匠たちの助言」が載っていて、本日のレッスンに使用したページにもありがたい助言が。
そこには、こう書かれてありました。
【技術的な練習でどんなに基本的なものでも、細心の注意をはらい、熱心に取り組むこと。指が機械的にピアノの上を動いていても、ほかのことを考えながらの練習では、時間の無駄です。】
この言葉を聞いてドキッとする人は、私だけじゃないはず。
けいくんは、この「時間の無駄」をほとんどしないのです。
いつも、真剣なんです。(ま、たまには、そうじゃないこともあるでしょうけど)
限られた時間、でも誰にでも公平に与えられた一日24時間という時間。
それをいかに過ごすのか。どう活用するか。
そこにも、上達のヒントが隠されています。
ピアノクラス 溝尻雅子