アイコン
アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

プチクラスキッズクラス・ジュニアクラス 2023.06.19

プログラム解説「木炭で描く」

プログラム解説   今回はプチ、キッズ、ジュニア>こども全クラスで取り組んだ「木炭画」についてです。

「木炭画」とは、その名の通り木炭で描く絵のことです。

木炭といってもバーベキュー用ではありません。

あちらは燃料用の木炭、こちらは「画用木炭」といって、絵を描く専用の木炭です。

一般的には馴染みが薄いのですが、古くは鉛筆がわりに使われていて、昔の画家たちはこの木炭でデッサンや下書きを描きました。

木を燃やせば炭になりますから、人類が火を使い始めた100万年から180万年前にはもうあったはずで、世界最古の描画材だといえるでしょう。

 

プチクラスとキッズクラスは物語の絵を描きました。

木炭のその独特な黒が生かせるように、プチクラスは黒猫を、キッズクラスは夜をテーマにした絵本を選びました。

プチクラスで読み聞かせをした絵本は「せかいでいちばん大きいネコ」。

ゾウより大きなネコやビルより大きなネコなど、次々に大きなネコが出てくるお話です。

子どもたちはどんどん大きくなっていくネコの姿に、次はどんな大きなネコがでてくるんだろう、と目を輝かせながら読み聞かせを楽しみ、好きなシーンを絵にしました。

 

 

キッズクラスは「ナイトランチ」。

夜になると通りにやって来るフクロウの屋台と、そこに集まるお客さんたちのお話です。
お腹を空かせたお客さんはネコや馬などの動物たち。

フクロウの店主はお客さんに合わせて気に入りそうなお料理を出します。

こどもたちは聞いたばかりのシーンを絵にしたり、自分の好きな生き物にはどんな料理がでてくるんだろう、と想像しながら制作しました。

 

 

木炭は1回描いただけでは定着しないので、描いて擦ってを繰り返すことで独特の風合いで温かみのある黒い色ができてきます。
手で直接描いたり擦ったりするために、粘土で作るときのように、道具を介在させない分だけ直接的な表現ができます。

 

そして、ジュニアクラスは木炭デッサンに挑戦しました。

デッサンは素描ともいいます。

黒・セピアなどの単色の線で物の形を表し、また陰影をつけた絵のことで、絵画の習作や下絵として描かれますが、完成品としても鑑賞されるものです。
一般的には、絵の具など色をつけた絵ではなく、絵を描くための基礎トレーニングとして描かれるもののことを指します。

美術大学の入試ではほぼ必ずこのデッサンの試験があり、木炭デッサンは今でも油絵専攻や彫刻専攻の実技試験では出題されます。

私、浅原も油絵専攻出身ですので受験生時代には来る日も来る日も木炭デッサンをやりました。

レッスンでは子どもたちの興味を惹きそうな自然物や工業製品などのモチーフをたくさん用意して、それぞれ描きたいモチーフを選んで描きました。

 

 

デッサンは無彩色で表現しますので、モチーフの色を黒から白までのたくさんのグレーの諧調に置き換えて描かないといけません

例えばパプリカを描いたとしましょう。

その時にパプリカの身の赤い色とヘタの緑色ではどちらの方が明るいのか、それを考えて描かないとパプリカらしく見えないのです。
また、立体感を出すためには明暗で捉えないといけません。

ですから、ただ見て描くのではなく、見たものを頭の中で整理して、それを2次元に再構築して紙に表現しないといけないのです。

脳内でかなり高度な処理を行うため、アトリエぱおではデッサンは小学校高学年以上対象のジュニアクラスから取り組みます。

しかし、さすがはアトリエぱおのジュニアクラスの子たち。

明暗や色の置き換え、形の取り方などかなり高度なことを説明しましたが、しっかりと理解して描いて、かなり良い作品ができています。
そしてなにより、デッサンでモチーフを描く木炭の色の風合いはととても大人びた雰囲気になるので、描いた本人もとても気に入った作品になります。

 

 

木炭画はとても素敵な作品がたくさん仕上がるのですが、唯一の弱点は粉が落ちやすいことです。

定着スプレーをかけますが、それでも触れば粉が落ちてしまいます。

また、スケッチブックに挟んだままにしておくと、スケッチブックを開いたり閉じたりしているうちにも少しずつ粉が落ちて、完成した時よりも薄くなってしまいます。
気に入った作品ができたら、できるだけ早く額装して保護し、ご家庭で鑑賞することをお勧めします。

アトリエぱおでは年間通していつでも額装を手配しています。

信頼のおける額縁屋さんからお勧めの額を3点提案していただき、そのなかからご家族や作者本人が選びます。

額縁はいろんな種類があるため、いろいろ見ているとどれがいいかわからなくなりますが、それぞれテイストの違うフレーム3点から選んでいただけますので安心です。
フレームによって絵の見え方が変わることも分かりますので、ぜひお子様と一緒に選んでください。


浅原今回は長文になりましたので解説動画を作りました。

文章よりもわかりやすく編集してますのでぜひご覧ください。
https://youtu.be/sgLMw_TDTKQ