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イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

中高生クラス・おとなクラス芸大美大受験科 2024.03.11

メゾチント実習(後編)中高生クラス・受験科クラス

中高生クラスと受験科クラスで実施している「メゾチント実習」の第2回目は「刷り」です。

(1回目の版作りの様子はこちらをご覧ください https://a-pao.com/32549/)

最初に銅版の端で紙が破けないように角を少し丸くする作業を行います。

これは「プレートマーク」といい、版画家によって特徴の出る作業です。

 


次に版にインクをつけます。
銅版画は「凹版画」の一種。

凸面にインクをつける木版画等と違い、凹んだところにインクを詰め、凸面のインクを拭き取ります。拭き取りが甘いと真っ黒な絵になりますが、拭き取りすぎると凹部のインクも取れてしまうので、なかなか調整が難しいところです。

 


いざ刷ってみると、「思ったより白くならない…」

もう一度銅板に手を入れて、狙った効果が出るように調整します。

最終的に完成したのがこれらの作品です。
深みのある色味の雰囲気のある版画ができました。