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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

展覧会 2026.09.08

夏休みにYBA展に行ってきました。

みなさん、こんにちは。こどもクラス講師の中島です。 この夏はいかがお過ごしでしたでしょうか? 私は、ずっと気になっていた展覧会「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」(京都市京セラ美術館)へ行ってきました。 YBAとは「Young British Artists(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)」の略称で、

1980年代末から90年代にかけて、イギリス・ロンドンを中心に活躍した現代アーティストたちを指します。 (30年前の呼称なので、本人たちはもうヤングではありません‥。)

代表的なアーティストとして、ダミアン・ハーストやトレイシー・エミンなどが挙げられます。 ダミアン・ハーストは、サメをホルマリン漬けにした作品で有名ですね。

今回の展覧会では、YBAを含む、1980年代末から2000年代初頭にかけてのイギリスのアーティストたちの作品を見ることができました。

すべての作品に当てはまるわけではありませんが、YBAの作品には挑発的、過激といった特徴があります。 中には、美術館という公的な場所に展示することをためらってしまいそうなほど、個人的・私的な問題を扱った作品もあります。 しかし、作品は単に私的なものとして完結しているわけではありません。 自分とはまったく関係のない誰かの経験であるはずなのに、なぜか理解できたり、共感できたりするのです。

今回、作品を実際に見て、改めて感じたことがあります。 それは、個人的なことをアートを通して突き詰めていくと、そこから普遍的なものが立ち上がってくるということです。 言葉や文字による問題提起との違いとして、アートには、独特の余白があると思います。 言葉での説明だと意味がある程度限定されますが、アートには、見る人が自分自身の経験や記憶を重ねる余地があり、自分ごととして捉えやすいと思うのです。 これは、アートだからこそ生まれる、リアリティのある体験です。

また、今回の展覧会では、作品の実物を目の前にすることの大切さも改めて感じました。 実際にその時代を生きていたわけではないので、確かかどうかはさておき、

作品画像では感じることのできない、当時の空気感や時代性のようなものが、びんびんと伝わってきました。 生活感のある日用品を素材として使っている作品が多いこともその理由の一つかもしれません。

90年代のイギリスの空気を感じながら、同時に、今にも通じる普遍的な問題について考える。 とても面白い時間になりました。
そして、いつか本場のテート美術館にも行ってみたくなりました。

残念ながら今回の展覧会はもう会期終了となりますが、気になった方は、ぜひネットや書籍、YouTubeなどでYBAについて調べてみてください。 私は現代アートについて詳しいわけではないのですが、現代アートの中では、比較的わかりやすく、入りやすい部類だと思います。

 

中島伊吹