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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

ピアノクラス 2014.11.08

ピアノレッスン日記 №175 連弾の巻 その2

ピアノクラスの溝尻です。
アトリエぱおは、来週に控えた展覧会にむけて作品の仕上げや準備で大忙し。
ピアノクラスもまた、来年1月にの発表会にむけてレッスンに熱が入っています手(グー)

前回に続き、ピアノ連弾のおはなしを。
今回は、シューベルト作曲「ます」

これをやってみようね、とレッスンで聞かせたら、くすっと笑っちゃった生徒さん。
この曲、ある携帯会社の「待ちうた」なんですね。
「お母さんの携帯から流れてくるよ~」と。
コマーシャルやテレビ番組や街中のBGMなどいろんなところでクラシック音楽が使われています。
無意識のうちに、私たちは名曲を耳にしているんです。日本ってすばらしいわぁ。

さて、シューベルト。
実は。。。私はシューベルトがちょっと苦手。
中学生のとき、鑑賞教育でシューベルト作曲の「魔王」を聴き、心底怖かった。
(ということはそれだけ迫真の表現がなされた曲ということ)
そして、ピアノレッスンで課題に出されたシューベルトの有名な「即興曲」の、やたらとしつこい曲が苦手で(しかし出だしはとても美しい。ただ私にとっては曲が長ったらしいだけ)。

シューベルトは「歌曲王」と言われるようにメロディがとても美しい。
日本語の歌詞で「ねむれ ねむれ 母のむねに~」で知られる子守唄もシューベルトの曲。

「ます」もメロディがとても印象的。
出だしは、ド と ミ と ソ の3つの音だけで構成されています。なんでもないメロディなんだけど、深く心に残りますね。

このたびの発表会で演奏する連弾用に編曲されたものは、上のパートも下のパートもピアノ初級者でも演奏できるレベルであり、しかも、厳選された数少ない音が効果的に使われています。
簡単でありながら、二人で合わせると「おぉぉ!」の感嘆符付き!
お互いの音をよく聴き、相手の音に合わせるように自分の音を重ねると、とても美しい曲になります。
きょうだいや生徒さん同士の連弾でも楽しめますね。

1995年にヤマハミュージックメディアから出版された「やさしいピアノれんだん クラッシック アラカルト」に載っています。編曲者がどなたか特定できないことが残念です。

発表会でとりあげる連弾曲についてのお話は、つ づ く。