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ぱお展 2023.11.26
新作が更新されるという幸せ
今年も「アトリエぱおの仲間たち展」が無事終了しました。
皆さんのお家には自分やお子様の新作の絵が額装されて飾られていることと思います。
ここで一言。
「いいなあ。」
我が家にもそんな頃がありました。
今はもう大きいうちの息子も娘もぱおをやってましたので、毎年秋には二人の新作の絵がやってきて、前年の絵から更新されていました。
そのころは毎年の恒例行事として、これといってなんとも思っていませんでした。
むしろ、また絵が増えたからどこに飾ろうかと頭を悩ませていました。
時が立って、こどもたちは二人ともぱおを卒業したある秋のこと。
「あれ?今年は絵が新しくなっていない・・・」
と思いました。
ぱおを卒業したので秋の展覧会参加もなくなり、新しい絵が額装されて家に来ることはなくなったのです。
そしてとても寂しい気持ちになり、毎年、こどもの絵が更新されていくことがどれだけ幸せなことだったのかと思いました。
昨今の物価高と円安によって額縁は決して安いものではありません。
ですが、お家の壁を毎年更新していく我が子の絵はお金では買えないスペシャルなものです。
しかもその額装された絵はほぼ永遠に残り、我が子が大きくなって反抗期を迎えても、進学や就職で家を出て行っても、ずっと壁に残って、ありし日の姿や思い出を思い出させてくれます。
子どもの写真は見た目の成長の記録、絵は内面の成長の記録です。
毎年、壁の絵が更新されるのはほんの数年間です。
その幸せな時期を大切にしてくださいね。
浅原裕貴