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やすこ先生の、子育てのヒント 2021.01.11
抱っこから はじめよう
いつになく寒い日が多いように感じられますね。
寒い時はくっついて親子のぬくもりを楽しみませんか。
まだ赤ん坊のころは 泣いても泣かなくても
抱っこされると、そのぬくもりから
こどもは安心感をもって育っていきますが、
ちょっと大きくなると せっかく「だっこして!」と
言葉で伝えることができるようになっているのに、
その時の 大人の都合や気分で、
「また? もう大きいお兄ちゃんでしょ、我慢しなさい」
そう言って、本当は重たいし、私だって休みたいわと、
内心、面倒で遠ざけてしまうことはないですか?
では こどもはどう感じているのでしょう。
いいなぁ 弟や妹は「だっこして!」って言えなくても
泣けばだっこしてもらえるのに。だったら泣けばいいのかな、
自分だって 同じようにだっこしてもらって安心したり
守られているって体感したいよ、って。
これはこどもでは うまく話せない気持ちですね。
もし兄弟がいなくても 気持ちはおんなじ。
急にさみしくなったり怖くなったりするのが こども。
そんな時も その不安をうまく言えないから
だっこして!って 言うんですね。
抱っこしてもらうと、スキンシップがもてるのと同時に、
支えあい、守られている、という安心感が生まれ
子どもはのびのび 生き生きと成長していけるのです。
あたたかくて やわらかいあなたの胸に抱かれてこそ
こどもは 愛着 を感じて生きていけるのです。
よく抱っこされた子は 甘えん坊のようにも見えますが
実のところ、たくましく育ち、やがてくる自立の時に
たくさんもらった愛情を 土台にしてしっかりと立ち、
振り返ることなく巣立っていくのですよ。
それまで 嬉しい時 さみしい時 不安な時
なんどでもあなたに抱っこを求めてくることでしょう。
どうか もうこれからはしなくてもいいよ、と
子どもの方から決めてくるまでは、
どんな時もしっかりと抱っこしていきましょう。
おひざに抱っこで絵本を読めるのも わずか数年です。
もったいぶってやり残していると、やりたくても
できないくらい相手が大きくなってしまいますからね。
アトリエぱおの活動の時間のなかで こども達に、
不安や迷いがあっても 講師たちは見守り 支え
また立ち上がって取り組めるように 愛情をもって
ともに成長していきたいと願っています。
こども達が安心して暮らせるあたたかい時代に
2021年がなっていきますように。
畠山 泰子