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やすこ先生の、子育てのヒント 2021.06.11
「五感で楽しむ。」
梅雨の晴れ間に こどもと散歩してみましょう。
ばらがきれいに咲いているのを 見つけてみませんか。
ばらの香り、いい匂い。花の中に雨のしずくが見つかって
とってもきれいです。
そんな時、あなたは、
「これ、ばらよ、ほら 何色？ とげがあるのはどこ？」
と、つい こどもへ話しかけたりしていませんか？
もちろん なんにでも興味を持つこどもになってほしいと
願うあなたのきもち よくわかります。
でも、もしかして
目につくものをどんどん教えていかなくては、
と意気込むあまり、知識ばかりを優先していませんか。
ちょっと待って、まずはあなたが そばに寄って
「ああ、いい匂い、この香り大好き！」と、
あなた自身が五感を使って 香りを楽しんだり
花びらをさわってみる姿こそ、こどもの心に残る時間、
楽しい子育ての時間になっていくのですよ。
いい匂いってこんな匂いなんだなと、気がつけば、
こどもは自分で 花の匂いを嗅いだり 葉っぱをさわって
感触を楽しみ じっと観察する目を持つようになるのです。
そしていつか こどもは、ばらの咲く季節や、
トゲはなぜ必要なのかということも 知っていくでしょう。
その時 それが あなたと一緒にさわって におってみた、
あの花だという経験とともに こどもの知識になるのです。
アトリエぱおのレッスンでは、
こども達は五感を使って しっかりと活動しています。
ながくながく線を引いたり、たかくたかく箱を積んだり、
一輪の花を じっと見つめて描くときもあります。
また、しっとりとした白い粘土の感触を楽しみながら
指先に力を込めて こねたりちぎったり。
まさに 五感で感じて活動する時間を過ごしています。
マスクをつけて過ごす時間が 長くなってきましたが、
こどもと一緒にあなたも
五感を使って 身近な自然に触れて楽しむ、
素敵な子育て時間を作ってくださいね。
畠山 泰子
