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やすこ先生の、子育てのヒント 2021.08.14
こころのままに色で遊ぶ
「どんないろが好き？」ってこどもに聞くと、
「あか」「あお」「みどり」「みずいろ」と、
お気に入りの色を すぐに決めてくれますが、
今度はこの12色を好きなように使ってごらん、と言うと
彼らは片っ端から どんどんと手に取って、
ただただ 無心で色を重ねるのが とても上手です。
それは まっすぐに自分の心を表現しているかのよう。
誰に気を遣うのでもなく、その瞬間に手に取った色を
時を忘れて楽しむという力を、
こどもたちはあふれるほど持っているのです。
だからこそ、私たちはできあがった作品を見ると、
素直に感動してしまいますよね。
ぜひとも
「おお！」「すごいね！」と
その時の気持ちを声に出し、
こどもと目を合わせてみましょう。
率直に感動をあらわすのが こどもにとって一番ですね。
どこか 褒めるところを意図的に探したり、
アドバイスした方がいいかな、と何か意見を考える、
そんなこと しなくてもいいんです。
その日 その瞬間に感じた色を重ねていくことが
ありのままのこどもの姿であり、
その瞬間をこどもたちがこころから楽しんだことを共に喜びませんか。
今年もアトリエぱおのサマースクールが開催中です。
毎日いろいろな場所で 数々の傑作が生まれています。
できあがった作品を見ていると、
制作中の息遣いまで聞こえてきそうな集中力や、
こころのままに 筆に色をのせて
白いキャンパスに何色も重ねていった、
そんな楽しそうな表情まで伝わってきます。
できあがった作品を抱えて
さあ 美味しいものでもたべようか、と、
こどもと手をつないで肩を並べて帰る道が、
こどもにも あなたにも、
きっと素晴らしい夏の日の記憶になると願っています。
畠山 泰子
