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やすこ先生の、子育てのヒント 2021.11.13
「可愛い足音の聞こえる日」
アトリエぱお西広島駅前教室は駅近くのビル二階にあります。
日々たくさんの会員さんが 階段を上って教室に来ます。
お母さんに抱っこされてくるプレプチクラスさんもいます。
1歳から2歳の親子クラスのこどもたちですが、
何回かレッスンに通ううちに彼らは 自分の小さな足で、
「ことん、ことん」という可愛い足音を響かせて
その階段を一段ずつ上って来てくれます。
そして教室に入って来ると、
生まれて初めての先生やはじめましてのお友達に会って、
初めのうちはちょっと緊張して
お母さんお父さんの後ろにちょっと隠れては
教室の様子 お友達の遊ぶ姿をじっと見ています
やがて時間が経つにつれて、みんなの目が輝き始めます。
そこでは 好きな色のペンや絵の具で
思うままに塗ってみる。それからきれいな色の紙を
ちいさな指でちぎったり、飛ばしてみたり。
おもちゃを貸して貰ったり、「どうぞ」と貸してあげたり。
おうちでは経験できないたくさんのことを、
大好きなお母さんやお父さんという
心強いサポーターと一緒に参加するからこそ、
お友達や先生と楽しい時間を過ごせているのですね。
そしてレッスンが終わり さようなら、またね、を言うと
また、お母さんと手をつないで
「ことんことん」と自分の足で 階段を下りていきます。
「きょう、たのしかったね」と、可愛い声で
お母さんに話しかけているのが聞こえてきます。
こちらこそ。とっても楽しかったよ。
見るもの聞くものすべてが新鮮な毎日に
私たちも一緒に過ごせ、彼らの創造の瞬間に立ち会えて
とっても嬉しいです。
最近その階段に ちいさな子どもが握るのにちょうどいい
手すりを設置してもらいました。
自分で階段を上がっていこうとするこども達の
手助けになっています。
それはまるで 子育てそのものだと感じます。
自分の力で生きていこうとする そのそばで
黙って寄り添い、必要な時にそばにいて手助けする。
難しいことですが、私たちもこども達にとって
手すりのような存在になれたらいいなと思います。
畠山 泰子