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アトリエぱおとはBlog

イラスト:リンゴ

イラスト:絵具と人物

やすこ先生の、子育てのヒントプチクラスキッズクラス・ジュニアクラス 2020.02.19

なにこれファイルの世界。

ぱおバッグの中で いつでも出番を待っているのが、

「なにこれワークシート」をとじたファイルです。

レッスンにやってきたこども達に、

この 「なにこれファイル」を開いて見せてもらうと、

特に意味のない線画を ヒントにして、 

こどもが描きこんだオリジナリティあふれる絵が、

まるで飛び出す絵本のような迫力で 描かれています。

色がないのに カラフルに感じられるような、

驚きと発見を いつも与えてもらっています。

 

えんぴつを ぎゅっとにぎったこどもの手が、

自由に動き回って いつのまにか完成する、

「なにこれワークシート」はイメージを高めながら

自由な創造の世界を 遊んでいける、

こたえの決まっていない ぱおオリジナルの 

「創造力開発ワークシート」なんです。

 

時には 絵の中に文字も書き込まれていたりします。

それは、歌のようだったり 音を表していたり。

絵と文字がまだ頭の中で混ざり合っていて

きちんと整理されていない、

その時期でしか 表現することのできない感覚を

しっかりと見てとることができますね。

 

でもそばで見ていると つい大人は、口出しして、

出来上がりの形を先に決めてしまいがち。

『さんかくは もっと先をとがらせて』

『しかくは しっかりまっすぐに線をひいて』、

なんて声かけてしまうの、ちょっと待って。

 

その前にたっぷりと 自由に手を動かして

思うままの線を 楽しく描かせてあげて下さい。

あせらずに時間をとって 遊びながら描くうちに

やがてカッコいい まっすぐな線も

ツンととがった三角も、おのずと描けるようになります。

 

なにこれシートに限らず、紙と描く道具さえあれば

こどもはどんな時でも 小さなアーティストとなって、

自由な線や形を生み出す力を持っています。

お出かけの時も ちょっとした待ち時間に

そういったひとときを 一緒に持ちませんか。

そんな時間を過ごせるのは

ほんの数年かもしれませんよ。

 

畠山 泰子